いや、これを書くのも本当に辛いし悲しい…カルガリーの4人組、Women のギタリストChris Reimerが2/21の就寝中に亡くなりました。享年26歳。
元々以前はWomenのMike Wallaceと共にAzeda Boothのメンバーとして活動し、脱退後2人とPatrickとMattの Flegel兄弟で結成されたのが Women。4人は古くからの友人だったらしい。
2008年にセルフタイトルの1st、2010年に2nd「Public Strain」アルバム2枚をリリースしてそれが各方面から高評価を得るも、2010年の秋ツアー中にライヴのステージでの喧嘩(注意:詳しい原因は明らかではありません)によって活動休止を発表。しかしそんな中でも2011年にWomen / Cold Pumas / Fair Ohs / Friendo Split 7"をリリースして現在に至ります。活動休止中でも4人とも音楽活動は続けており、Patrickは新しいバンド、MattはWomenのアルバムプロデューサーでもあるChad VanGaalenのツアーサポート、Mikeは自身のバンドFriendoや最近ではPorcelain Raftのアルバムやツアーにドラマーとして参加。
そしてChrisはThe Dodosのギターサポートを務めていました。
詳しい死因やバンド、レーベル側からの公式な声明は発表されていません。
(追記 : アメリカの方のレーベルJagjaguwarのブログで追悼文が発表されました)→Jagjaguwar blog / RIP: Chris Reimer
(追記2:本国FlemishEyeのサイトで追悼文が発表されました。これによると死因はまだ分からないとしつつも、他の健康上の問題と同じ様に心臓病に苦しんでいたとありますが…?さらに2010年のソロ音源も公開)→Chris Reimer 1986-2012
Chris Reimer - Benelux by FlemishEye
ツイッターなどでカナダの音楽メディアを始め、アーティスト(私が今日観ただけでもThe Luyas、Braids、The DodosのLogan Kroeber、Teen Daze、Baths、 Fair Ohs、Here We Go Magicなど)からも哀悼の言葉が投稿されています。本当に大好きなカナダのバンドだったし、まだまだこれからという年齢でWomen活動復帰も望まれていただけに非常に残念すぎます…ちなみにThe LuyasはChrisに捧げるアルバムを作り始めたとツイッターで発言しており、今後が気になる所。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
これ前ブログでも載せた気がしますが、2010年のインタビュー映像。左側2番目の白シャツの人がChrisです。
Aaron Leaneyのタンブラーで今年の2/8にChrisがカルガリーのカフェで演奏したソロ音源を録音された物も公開されています。あまり知られて居ないだけでソロ活動も結構していたんでしょうか…?Womenの時とは少し赴きの違う、甘く綺麗なノイズが印象的。↓
Chris Reimer — February 8th, 2012
追記:Chrisの実のお姉さんがメモリアルウェブサイトを開設。沢山のメッセージと写真が寄せられていますが、その中にThe DodosのドラマーLogan KroeberやイギリスのレーベルFAUXDISCXのDanからも投稿されています。↓
christopher john joseph reimer
2012-02-23
2012-02-18
【band】Royal Canoe
カナダ、マニトバ州 ウィニペグのRoyal Canoe 実はウィニペグのバンド自体あまり自分の知識がほぼ無いのですが、この辺りのシーンってどんな感じなんですかね?とにかく最近気になる集団Royal Canoe。2/21にExtended Play EPをリリース!現在先行で"Hold on to the Metal”が公開されています。
この1曲聴くだけでもキャッチーなメロディに有機的に躍動するリズムが心地良くてぐっと来ます。人数が多いバンドならではの音の重なりも高揚感があって全体的にすごくポップと言えるのですが、よく聴くと一筋縄では行かない感じがこれまた魅力でクセになります。ジャンルも多様な要素が垣間見えたり。
このEPの前にも2010年の7月に1stアルバムをHead In The Sandからリリースしていますが、Royal Canoeは元々現在は活動休止中で同じくウィニペグのバンドThe Waking Eyesのメンバー、Matt Petersの別バンド。なので1st「Co-Op Mode」は2006年に書かれてレコーディングされたもので、The Waking Eyesのメンバーらとのコラボレーションアルバム的な物だった様。今回は新しいメンバーで6人組となってます。
Royal Canoe:オフィシャルHP
こちらも個性的で引き込まれます!ただ心地よいだけじゃない実験的な部分が炸裂してる。なぜ皆で懐かしのオーバーオールなのかは分かりませんが!EPもかなーり期待ですが同時に1stもチェックしたい所!!
この1曲聴くだけでもキャッチーなメロディに有機的に躍動するリズムが心地良くてぐっと来ます。人数が多いバンドならではの音の重なりも高揚感があって全体的にすごくポップと言えるのですが、よく聴くと一筋縄では行かない感じがこれまた魅力でクセになります。ジャンルも多様な要素が垣間見えたり。
このEPの前にも2010年の7月に1stアルバムをHead In The Sandからリリースしていますが、Royal Canoeは元々現在は活動休止中で同じくウィニペグのバンドThe Waking Eyesのメンバー、Matt Petersの別バンド。なので1st「Co-Op Mode」は2006年に書かれてレコーディングされたもので、The Waking Eyesのメンバーらとのコラボレーションアルバム的な物だった様。今回は新しいメンバーで6人組となってます。
Royal Canoe:オフィシャルHP
こちらも個性的で引き込まれます!ただ心地よいだけじゃない実験的な部分が炸裂してる。なぜ皆で懐かしのオーバーオールなのかは分かりませんが!EPもかなーり期待ですが同時に1stもチェックしたい所!!
2012-02-15
【news】Each Other release a new 7"
モントリオールのトリオ、Each Otherが昨年の10月にセルフリリースで発表した6曲入りEP「Taking Trips」に続いて今度はCrikey! RecordsからTraces to Nowhere / Sit Still 7"を3/1にリリース。プレオーダーも開始されています。
しかも今回、このPitchforkの記事でもB面曲 "Sit Still"が公開されてます!相変わらずこまめなリリース頻度が安定していて嬉しいのですが、この新曲も1曲の中で万華鏡の様に変わる曲調や抜群のコンビネーション感がさらにぎゅっと凝縮されている素敵なガレージポップ!!
ちなみに今のトリオ編成になる以前のバンドも相当クールなのですがそちらは前のブログ記事参照として頂きたいとして、そもそもの発端は09年位からですね。それに加え個人で色んなバンドを通過してたり、もしくは別に在籍しているっぽいので結構な活動ペースだと思う。
ちなみに今のトリオ編成になる以前のバンドも相当クールなのですがそちらは前のブログ記事参照として頂きたいとして、そもそもの発端は09年位からですね。それに加え個人で色んなバンドを通過してたり、もしくは別に在籍しているっぽいので結構な活動ペースだと思う。
さらに今年の SXSWにも出演する様です→SXSW:Each Otherプロフィール
あと、ツイッターで頂いた情報なのですが、昨年セルフリリースされた「Taking Trips」が2/12にPrison Artからもリリースされた模様!(限定100)しかもデジタル音源もばっちり付いてきます。
****************
****************
最後に去年の12月に出身地ハリファックスで行われたライヴの映像がYoutubeにアップされているので貼らせて頂きます。おぉありがたい…!
新曲も何曲かすでに演奏しているみたいで、トリオならではの巧妙さとダイナミックな曲展開(あとはパワフル系なドラム)が良いです!
他にもいくつかライヴ映像がアップされてて、今度の7"のA面の曲がこの中のどれかな気もしますが、B面はすでに違ったのですでに結構新曲あるのか…?と勝手に想像しています。いずれにしろ楽しみ。bandcampも要チェックです!
(2/17追記しました)
2012-01-29
The Hidden Words : Free Thyself From The Fetters Of This World
2004年に解散したモントリオールのThe Unicorns。その後メンバーはソロ、及び色んなニュープロジェクトで活動。結構がっつり説明されてたりして情報が入ってきやすいのですが、沢山あってすべては追えてない…と思う。
Alden Pennerは元Arcade FireのメンバーBrendan Reedと共にCluesを結成、2人を中心としたメンバーでアルバム1枚をリリース。ツアーもしていましたが現在では活動休止状態な様です。 個人的にCluesのアルバムが大好きだったのでちょっと残念。その後Aldenはソロでも昨年4月に作品をリリース。
Nick ThorburnとJamie Thompsonの2人は別プロジェクトTh' Corn Ganggで活動したり(ジャンル的にはインディポップ/ヒップホップだったらしい。え!?)その後そのプロジェクトは解散し2005年からはご存知Islandsとして活動。今までに3枚のアルバム、ソロ作、そして来月2/14には4枚目「A Sleep & a Forgetting」もリリースも楽しみ。NickはMister Heavenlyのメンバーとしても活動。Islandsは結構メンバーの入れ替わりが多かったと推測できますが、Jamieも2006年に一度脱退、再び2009年にバンドに戻りますが、1年後また脱退。
* * * * * * * * * * * * * * *
へぇそうなんだ〜とか思っていたら、2010年頃に今後はAldenとJamieを中心としてThe Hidden Wordsを結成していてびっくり。ん…そういう事なのか?と色々思ってしまいますが、昨年の10月にアルバム「Free Thyself From The Fetters Of This World」をひっそりリリースしてるではないですか!2010年はPop Montrealに出演したりライブ映像もいくつかあったのは確認してましたが、いつの間に…!メンバーは6人(ゲストメンバー含めて7人)レーベル名が見当たらないのでセルフリリースなんでしょうかね?
Aldenが弾くアコーステックのギターの音色が相変わらず良い。それに暖かくも憂いを帯びたヴォーカルやメロディに過去のバンドやプロジェクトの面影もしっかり確認出来る。Jamieの叩くリズムも(ドラムでは無くパーカッション的。音源&ライブ映像参照)すっと曲になじんでいて躍動感もプラス、それに他のメンバーが彩りを添えている感じで決して派手ではありませんが、いきいきしていて華やかな印象が残ります。肩の力がふっと抜ける様なほっこりとした雰囲気が素敵です。やはりどちらかというとソロの曲に近い感じも。
The Hidden Words - Paradise Of The Placeless
ライブ映像もちょいちょいアップされています。にぎやかで良いです。
The Hidden Words - Dis
どうやらオフィシャルのビデオっぽいのですが、とてもゆるい映像(笑)
「この世界の拘束から脱する」というアルバムタイトルがなんとも意味深ですが、このアルバムを聴いていると流行に流されずに、マイペースにしかし自分の道に誠実に活動を続けている姿となんとなく重なって納得。オフィシャルのHPもさりげなくありますが最近更新はされていない模様。↓
2012-01-12
【Band】Hooded Fang
2012年初ブログです。今年も宜しくお願いします!
* * * * * * * * * * * * * * *
カナダ、トロントのバンドHooded Fang
これまでにEPとアルバム2枚をbandcampとCD(2ndはアナログも)でリリース。本国ではDaps Records所属でUK/EU圏ではFull Time Hobby。現在はメンバーが減って4人組で活動しているみたいです。2010年の8月にリリースされた1stはカナダのPolaris Music Prize 2011のLong Listにもがっつり入ってます! (※2010年下半期〜2011年上半期のアルバムが対象っぽい。)ショートリストはここから10作に絞られて、去年受賞したのはArcade Fireでした。ショートリストはさすがだなぁと言った感じの顔ぶれですが、やっぱ個人的にはバラエティに富んでるロングリストの方が好きだったり。
と、話が飛びましたが、時にグルービィに躍動するリズムにポップだけど甘過ぎないメロディがなんとも良い。1stは使用楽器多め、カナダのバンドらしい安定感でキラキラした感じだけど、2ndの方がサーフ要素が強くなって骨太になってる気がする。でもどちらも基本グッドメロディ。
最近ますます寒い日が続きますが、気持ちがほっこり温かくなりそうなガレージ・ポップ/ロック。
特に2ndのこの曲大好きです。↓
Hooded Fang - Clap - Directed By: TIFF Students from explodingmotorcar on Vimeo.
こちらも2ndからの"Clap"のビデオ。ちょっと不思議系で謎な部分も良い。
去年の11月のライヴ映像!
新しいアー写もばっちりアップされてるオフィシャルHP。次のアルバムも楽しみ!!
http://www.hoodedfang.com/
* * * * * * * * * * * * * * *
カナダ、トロントのバンドHooded Fang
これまでにEPとアルバム2枚をbandcampとCD(2ndはアナログも)でリリース。本国ではDaps Records所属でUK/EU圏ではFull Time Hobby。現在はメンバーが減って4人組で活動しているみたいです。2010年の8月にリリースされた1stはカナダのPolaris Music Prize 2011のLong Listにもがっつり入ってます! (※2010年下半期〜2011年上半期のアルバムが対象っぽい。)ショートリストはここから10作に絞られて、去年受賞したのはArcade Fireでした。ショートリストはさすがだなぁと言った感じの顔ぶれですが、やっぱ個人的にはバラエティに富んでるロングリストの方が好きだったり。
と、話が飛びましたが、時にグルービィに躍動するリズムにポップだけど甘過ぎないメロディがなんとも良い。1stは使用楽器多め、カナダのバンドらしい安定感でキラキラした感じだけど、2ndの方がサーフ要素が強くなって骨太になってる気がする。でもどちらも基本グッドメロディ。
最近ますます寒い日が続きますが、気持ちがほっこり温かくなりそうなガレージ・ポップ/ロック。
特に2ndのこの曲大好きです。↓
Hooded Fang - Clap - Directed By: TIFF Students from explodingmotorcar on Vimeo.
こちらも2ndからの"Clap"のビデオ。ちょっと不思議系で謎な部分も良い。
去年の11月のライヴ映像!
新しいアー写もばっちりアップされてるオフィシャルHP。次のアルバムも楽しみ!!
http://www.hoodedfang.com/
2011-12-30
song/live/2011
前に挙げた20枚以外で好きな5曲&特に思い入れの深かったライヴで今年の締めくくり。
そもそもこのブログは2008年にフジロックの感動を勢いあまってブログに書いた事から始まります…今見ると初期はぞっとする内容です。2009年を境に音楽の趣向が変わったりもしました。なので、今もそうですがかなり個人的な内容となっております(汗)
今後もゆるーくなってしまいますが、更新していきたいです。
************************
■ Long Long Long / Nothing A Little Tonic And Combing Can't Fix
song:
—————————————————————————————————————
■ Women / Bullfight
—————————————————————————————————————
■ Quaker Parents / teeshirt
—————————————————————————————————————
■ Gauntlet Hair / Top Bunk
—————————————————————————————————————
■ Parlovr / Chucka Chucka
Parlovr - Chucka Chucka by Dine Alone Records
—————————————————————————————————————
live:
1: 10/12:James Blake @恵比寿LIQUIDROOM
2: 7/29.30.31:Fuji Rock Festival 11 (特に31日のThe Black Angels @クリスタルパレス)
3: 1/24:4AD evening@shibuyaO-East(Ariel Pink’s Haunted Graffiti/Deerhunter/Blonde Redhead)
ライヴこそ順位なんて付けれないのですが、あとモールスまつりがかなり楽しかった。(ブログに書いてませんが…) あとこれも書いてないけどI'll Be Your Mirrorも!!今年は行ったライヴ書いてないの結構あるのでその辺がダメです。
Deerhunterはサマソニ含め計3回も観れたし、ミタメカマキリとジョセフ・アルフ・ポルカも2回観れたので大変満足です!ありがたや〜激ファンなバンドは何回でも観たいですね。
フジロック今年初めて3日間通しで行けたんですけど、最高でした!また行きたい…切実です。
—————————————————————————————————————
—————————————————————————————————————
今年は色々ありましたがツイッターを始め、色んな音楽に出会えて楽しかったです。このブログも観て頂いた方には本当に感謝しています。
ゆるいながらも色々改善したいと思っていますので、来年も宜しくお願い致します!良いお年を〜!!
My Favorite Albums (and EP) of 2011 Part2
Part1の続きです。この10作もかなーり愛聴してました!でもこちらは完全に好きな度合い順になっております。
———————————————————————————————————
10. Still Corners : Creatures of an Hour
ロンドンの4人組によるデビュー作。ささやく様なヴォーカルに幻想的なサウンドが曲の隅々まで溶け込んでいて、感覚まで麻痺してきそう。まるで時代までもが飛ばされていきそうになるトリップ感。サイケデリックでドラマチックな夢心地。このままずっと聴いていたくなります。ひやっとした雰囲気で一度入ると想像以上に深く魅了されます。個人的に最近この系統の新しいバンドに出会って無かったのでなおさらでした。オルガンの音色の感じなんかももうツボ。
———————————————————————————————————
9. Unknown Mortal Orchestra :
Unknown Mortal Orchestra
始めて聴いた時からがっつり心を鷲掴みにされたサイケ・ポップ。現在はアメリカ、ポートランドの3人組。始まりはニュージーランドのMint Chicksのメンバー、Ruban Nielsonがポートランドに移住して結成したバンド。なので全くの新人バンドとは言わないかもしれない。良い塩梅に脱力感があってアルバム全体もセンス良くまとまっていて軽やか。でも決して一本調子では無くて曲によってはファンキーさが全面に出てたり、急に飛び出すアグレッシヴな感じが盛り込まれていて良い。聴けば聴くほど味がある。
———————————————————————————————————
8. Shimmering Stars : Violent Hearts
バンクーバーのShimmering Starsのデビューアルバムはリヴァーヴのたっぷりかかった瑞々しいグッドメロディとハーモニーで溢れている。音としては50〜60年代のレトロな音楽がベースとなっていて目新しく無いけど、ここまで全て安定して良い曲揃いだと自然と聴き込んでしまう。でも聴いていくうちにやや歪んだ部分(主に歌詞)があるに気が付く。そういったある種の繊細さとのギャップがまた曲の良さを引き立ててる感じもする。ビデオも2つ発表されましたがどちらもその感じが見て取れるかも。
7.The Dodos : No Color
The Dodosの4枚目となるアルバム。前回トリオだったのにまた2人に戻ってる。(ライヴではWomenのChris Riemerがサポート)が、力強さは増すばかりでギターとドラムの絡みがとにかく凄い。パワプルでキレもあってここまで来るともう、阿吽の呼吸と言うのだろうなと思う。高ぶる曲もあればしっとり滑らかな曲もぐっと引き込まれます。アルバムではヴォーカルにNeko Caseも参加していてさらに華やかな印象もプラスされている。にしてもカナダのバンドと接点多い気がするのは偶然なんでしょうか。
———————————————————————————————————
6.Extra Happy Ghost!!! :
Modern Horses
過去にEPやスプリットを出し、カルガリーで活動するExtra Happy Ghost!!!のフルアルバム。出だしからエクスペリメンタルなローファイサウンドが満載。バンド名と雰囲気が完全に一致しています!と言いたくなるほんの少しのノイジーさにフィルターのかかった様な浮遊感。そしてプロデューサーは同郷のChad VanGaalen。お互いがファンだった事が発覚したのがきっかけだった様でまさかの展開と言ったところでしょうか。感覚的には共通点ありそうだけど。(CDのクレジットによると#6 Feeds Wolves Luckでコーラスで参加している)実験的なだけどほっこり暖かい気分になれるのが素敵すぎです。
———————————————————————————————————

トロントのDean Tzenosを中心とする3人組Odonis Odonisのデビューアルバム。全編に渡って脳に直接響く様なサイケ・シューゲイズの嵐。全体的に漂うダークな雰囲気も良いのですが、サウンドの中にメロディがさり気なくしっかりしているのが見え隠れしているのが良い。例えるならスプリットの頃は「遠くの方が霧」で、このフルアルバムでは「自分の周りが濃霧で囲まれている」と言った感じで強く印象に残ります。要するに曲の輪郭がぐっと明確になってきてアルバム全体もかなり充実しています。
#1 Hollandaze
———————————————————————————————————
4.Atlas Sound : Parallax
私はDeerhunterにハマってからAtlas Soundを聴き始めたやや出遅れなのですが、今年の1月にライヴを観た時もかなり圧巻でした。Deerhunterと近くはなってる感じだけど、やはりよく聴くと全然違うしAtlas Soundの方が印象としてはむしろカラフルで、自由度が高い様にも感じた。ファン目線だし、こういう事をサラッと言うのもなんだけどやっぱ天才だよなぁ!思った。このアルバムでなんだかどこか暖かい表情がある様に思えたのも、今年1月に亡くなったBroadcastのTrish Keenanに捧げられていると知って凄く納得した。
———————————————————————————————————
3. Thee Oh Sees :
Carrion Crawler / The Dream
毎年ハイペースでリリースし続けてるのに内容濃いし、個人的にいつもはずれが無いThee Oh Sees。今年リリースしたもう片方のアルバム「Castlemania」の方も凝ってて凄く好きなのですが、こっちはまた雰囲気が違ってキャッチー&ヘビィ。Lars Finbergが加入してドラマーが増えるという新たな試みも(曲によってはギター)効果抜群に決まってます。音により厚みが加わって、#4 Chem-Farmerの様な曲もインストなのにツインドラムならではのタイトさと緊張感がなんともカッコいい。というか全曲カッコいい。
Thee Oh Sees - The Dream by Audiopleasures
———————————————————————————————————
Thee Oh Sees - The Dream by Audiopleasures
———————————————————————————————————
2. Each Other : Taking Trips
先日ブログにも書いた現在はモントリールで活動しているEach Other。今年の10月にリリースし、分類的にはEPともミニアルバムとも取れるこの「Taking Trips」はハーモニーにもさらに深みが増し、曲の至る所にアイデアが散りばめられていて、明暗する曲調はまるで雲が流れている時の天気の移り変わりの様。それをまとめるパワフルでタイトなドラムも良いバランス。以前のバンドの曲も文句無しに好きなのですが、 よりシンプルでユニーク。個人的にこのわくわく感は滅多に無いです。彼らの現時点での集大成的な傑作だと思う。
———————————————————————————————————
1. Chad VanGaalen : Diaper Island カルガリーのSSWまたはプロデューサー・アニメーターとマルチに活躍するChad VanGaalen。アルバム序盤のゆったりとした展開もほっこり良いのですが、中盤あたりから突然何かが歪んでるサイケ・フォーク感が炸裂していて最高です。4枚目の今作は若干さっぱりしているので好みは分かれると思いますが、(もちろん過去3作も好きです。)アルバム全体の流れが断固一番好きなアルバムです。よくよく聴いてるとふっと違う次元に行ってしまいそうになります。ジャケやビデオも毎回当然のごとく自作なのも凄い。
———————————————————————————————————
song/live/2011
いい感じの位置にEPっぽいのもありますが、あんまり好きなもので…かまわず入れてしまいました!少し反則かもしれません(笑)こうやって自分で書いてて好みを再認識した次第です。
その他へと続きます↓song/live/2011
Subscribe to:
Posts (Atom)