東京を拠点に活動するスッパバンド (Suppa band)はスッパマイクロパンチョップ (suppa micro pamchopp)の水越タカシを中心とするバンド。昨年12月にリリースされたファーストフルアルバムとなる「KONTAKTE」。初めて彼らの音楽を聴いたのは昨年のオルグでのライヴでその時は頭が混乱しそうなぐらい圧巻、それでいて繊細な美しさがあると感じたのですがこのアルバムもまたそんな衝撃が詰まっている1枚。
ややトロピカルな雰囲気が聴いていてわくわくする #3 "大豆"はヒップホップ調にめまぐるしく歌詞が溢れ出す。#7 "ツゴイネルワイゼン"などでもそういった特徴があって、歌詞をよく聴いたり読んだりすると分かるのが身近でリアルな現状の事を題材にし、喜怒哀楽の様々な感情が渦巻いている。でも歌い方はいたって平穏というか浮遊感があって独特。ユニークでやんわりとした印象ながらも、そこにある種アンチな感情も巧く練り込んであるのが伝わって来るのが良い。タイトルもひねりが効いている #2 "ラブミー0点ダー"は対照的にしっとり歌い上げながら熱を帯びていて、夕暮れの様なセンチメンタルさが感動的。ラストの#8 "キアヌリーブス"はメロウで高揚感たっぷりに締めくくる。
サウンドはとびきりポップ。時に一体となる凄み、時に個々の音が自由奔放に飛び交っていて非常に豊か。耳にすんなりと馴染んでいく心地良さがある。バンドメンバーは他でも活躍する岸田佳也(トクマルシューゴバンド他)、 DJミステイク(PANICSMILE)、マスダユキ(俺はこんなもんじゃない)、橋本史生(星ト獣)というのも表現力を二重三重にも増進させているのでは。ちなみにゲストミュージシャンとしてフルートとコーラスで麓健一が参加しています。—————————————————————————————————————————
* kiti : CD[released] December 12, 2012
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アルバムの魅力がちらちら垣間見える、アルバムのダイジェスト映像。
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