東京の4人組、ミツメ(mitsume)が7月にリリースしたニューシングル「うつろ」(utsuro)
2012年の2ndアルバム「eye」以来。タイトル曲の#1 "うつろ"はとびきりポップで跳ねる瑞々しいギターサウンドが特に印象的。そして歌詞とのギャップが面白い。"うつろ"状態なのは本来空虚で悲しい事だと思うのに聴いているうちになんだか夢見心地な気分になる。意味は変わるがまるで何かに夢中になって感覚が鈍っていく感じと似ている。
明確でタイトなベース/ドラムのリズムに鮮やかなサウンドはインパクト大の熱量を放っていながらも、溶け込むように平熱を保ったヴォーカルが浮遊感を醸し出す。でもどこか上の空とも言えるかもしれない。途中のランダムな展開も一筋縄ではいかない#2 "会話"、トロピカルな雰囲気の#3 "きまぐれ女"や最後のグルービーでダイナミックなうねりを見せる#4 "Chorus"も色々な音楽が根底にあるのだろうと思うが(2ndよりSFポップさは薄まっている)それを今の時代にすんなりフィットさせる様なしたたかさがまた魅力なのでは。ユーモラスで読めそうで読めない感情のふんわりとした表現も今っぽいと感じた。
—————————————————————————————————————————
* LP/CD[released]July 17, 2013
—————————————————————————————————————————
No comments:
Post a Comment