2013-08-14

Faux Fur / Faux Fur (S/T)

7月末にリリースされたカルガリーの4人組、Faux Furのセルフタイトルのアルバム。現在はbandcampでのデジタル音源のみ。ニューアルバムに向けて曲が数曲発表されていたのでどんな感じになるのか気になっていました。
#2 "Rough Palms"などでみられる転がりながら疾走するアップテンポの曲は緊張感のあるタイトな面が光る。逆に#5 "Burnt"や#7 "Discolouration"などのまったりとした曲では暖かいメロウさがひと際目立つ。どちらでも言えるのはアルバム通してとにかくメロディが美しい。決して勢いや雰囲気だけでは無く、繊細な音の重なりや間によってシンプルながらも全体の印象はミニマルとも言えるようなポップさ。 軽やかな音色がほろほろと崩れて音像として強い印象を受ける。元々始めはトリオで活動していた様ですが、メンバーが増えギターの音色も増えた事によってハーモニー感がぐっと増したのでは。
油断していると#4 "Stoop"などは途中から急展開してユニークで不規則な要素も魅力。ある意味若干ポストパンク的な部分も感じられる。
メンバーはまだ10代で、全員かは不明ですがまだ高校生※年齢はそれぞれ違い、10代後半〜20代前半。追記しかも特筆すべきはFaux Furだけでなく各自それぞれ別プロジェクトでも活動していて(またはしていた)全部把握しきれない程だと言う事。ヴォーカル/ギターのJean:Darren WantzThe You Are MinezZouk Fuck、さらにUN BLONDEなど。確認されているだけで一番多い。MichaelとRaff : Telstar DrugsThe Squids、ドラムのAndy(元WomenのFlegel兄弟の末っ子):現在は解散しているが Seahorse
といった感じで、1つのバンドに収まり切らない創作意欲がすごい。今後も引き続き注目したい所。
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bandcamp : Digital[released]July 29, 2013


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