タイトルの#2 "Sonic Bloom"は目眩のしそうなギターサウンドが耳に残り、不気味な笑い声も入って曲にさらに怪しさが増す#8 "The Seven Poison Wonders"もかなりインパクト大だ。じわじわ粘着系の曲もあれば、骨太でソウルやR&B的な要素もちらりと感じられて渋い曲も。トリオならではのタイトさは十分にあっても勢いや雰囲気任せにしない、曲の中に細かい表現が盛り込まれていて程よい巧妙さも感じられてユニークだ。やや毛色の違う#12 "At the Gates"の存在感も効果抜群。しかし狂気の様なピリピリとした緊張感は最後まで続いてたるまない。むしろラストの#13 "The New World"ではさらに過熱してストイックな印象も。メンバーは他のサイドプロジェクト、例えばThe UFO Club(The Black Angelsのメンバー)やNight Sun(Curtis Harding、Black Lipsメンバー)のメンバーでも活動しているだけあって、自己完結だけに収まらない柔軟さもあるのだろうか。テキサス周辺のド定番サイケなのかと思いきやそれだけで無く、四方八方に広がりを見せる中身の濃いアルバム。 ————————————————————————————————————————— *Reverberation Appreciation Society : LP/CD/Cassete/Digital[released]September 24, 2013
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