2014-01-02

Hallow Moon - s/t

バンクーバーの4人組、Hallow Moon。昨年11月にセルフタイトルのデビューアルバムをNeptoon Recordsからリリース。(デジタルはbandcampから試聴、購入可)バンドとしては2011年から活動しているようだが、ドリーミーかつ少し苦みを含んだ渋さがなんとも心地よく、ゆったりと移ろいながら展開されるサイケデリックな曲のオンパレード。
#1 "Waiting For Chimera"ツンとする出だしのギターにどんどん周辺を巻き込んで広がっていく音との対比が鮮やか。スモーキーな歌声とハーモニーが味のある#2 "Don't Know Why"や、#3 "Sermons"も哀愁たっぷりに聴かせたにと思いきや、インストゥルメンタルの#7 "Post Fetus"(※バンド側の音源には入っていますが、なぜかLP/レーベル側の方にはこの曲が抜けている)まったりしがちなアルバム全体をタイトに引き締めるような役割もあるように思った。曲の隅々に感じる影響されたであろう物は多々あるだろうし、割とスタンダードで意外性は無いかもしれないがメロウでどっしりとした表現をじっくり丁寧に焙煎するように聴かせるような力は頼もしい限り。じわじわと浸透するように1曲の中でその効力を存分に引き出している。安定していてぐっと聴く側は惹き付けられます。今後このまどろみがどうなっていくのかが気になる部分かもしれない。
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Neptoon Records : LP/Digital [released]November 19, 2013
bandcamp : Digital

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 2012年のライブ映像。レコードストアデイの時でしょうか。

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