バンクーバーの4人組、Hallow Moon。昨年11月にセルフタイトルのデビューアルバムをNeptoon Recordsからリリース。(デジタルはbandcampから試聴、購入可)バンドとしては2011年から活動しているようだが、ドリーミーかつ少し苦みを含んだ渋さがなんとも心地よく、ゆったりと移ろいながら展開されるサイケデリックな曲のオンパレード。
#1 "Waiting For Chimera"ツンとする出だしのギターにどんどん周辺を巻き込んで広がっていく音との対比が鮮やか。スモーキーな歌声とハーモニーが味のある#2 "Don't Know Why"や、#3 "Sermons"も哀愁たっぷりに聴かせたにと思いきや、インストゥルメンタルの#7 "Post Fetus"(※バンド側の音源には入っていますが、なぜかLP/レーベル側の方にはこの曲が抜けている)まったりしがちなアルバム全体をタイトに引き締めるような役割もあるように思った。曲の隅々に感じる影響されたであろう物は多々あるだろうし、割とスタンダードで意外性は無いかもしれないがメロウでどっしりとした表現をじっくり丁寧に焙煎するように聴かせるような力は頼もしい限り。じわじわと浸透するように1曲の中でその効力を存分に引き出している。安定していてぐっと聴く側は惹き付けられます。今後このまどろみがどうなっていくのかが気になる部分かもしれない。
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*Neptoon Records : LP/Digital [released]November 19, 2013
*bandcamp : Digital
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2012年のライブ映像。レコードストアデイの時でしょうか。
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2014-01-02
2013-12-18
The Silver Skeleton Band / Snake Highs
バンクーバーのThe Silver Skeleton Bandのニューアルバム「Snake Highs」現在はbandcampで試聴、購入可能になっています。(現地でフィジカルがあるのかは不明)
いきなりヘビーで濃厚なサウンドが迫りまるで鉄の扉をこじ開けるような重量感たっぷりの雰囲気に圧倒される。#2 "Route of Evil"ではおどろおどろしい盛り上がりの間をオルガンの音色がうっすら鳴っていて劇的。内に向かって響き、非常に密室性が高いがその漆黒の中に突如浮上してくるメリハリのついた表現に目が覚める。そしてなによりロックでタフな印象が強い。しかし腰を据えて安定しつつも、じわじわと外堀を埋めていくスリリングで生々しい展開も多く見られる。全体的に曇りがかっているようなエコー効果でサイケデリックに思えるがそことは少し距離を置き、核となっているのは別なのではと感じた。バンド自らタグ付けているのは"jazz"である事も気になる。(ちなみに前作のタイトルはCatscratch Jazz)
畳み掛ける様に重厚な曲が続き、一転#5 "Medicine"ではすっと陽が射してくるような開けた雰囲気にうっかり安堵してしまう。どこか冷たい鍵盤の音色はアルバムの至る所に登場していてモノクロ感を増長させている。#8 "Violent Violet"もクラシックながら鳥肌の立つ音の広がり。いわゆる今風に染まる事は無さそうな、堂々としたアルバムでとても好感が持てる。
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*bandcamp[released]December 6, 2013
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これは2012年の映像ですが、熱量すごめでカッコいいです
いきなりヘビーで濃厚なサウンドが迫りまるで鉄の扉をこじ開けるような重量感たっぷりの雰囲気に圧倒される。#2 "Route of Evil"ではおどろおどろしい盛り上がりの間をオルガンの音色がうっすら鳴っていて劇的。内に向かって響き、非常に密室性が高いがその漆黒の中に突如浮上してくるメリハリのついた表現に目が覚める。そしてなによりロックでタフな印象が強い。しかし腰を据えて安定しつつも、じわじわと外堀を埋めていくスリリングで生々しい展開も多く見られる。全体的に曇りがかっているようなエコー効果でサイケデリックに思えるがそことは少し距離を置き、核となっているのは別なのではと感じた。バンド自らタグ付けているのは"jazz"である事も気になる。(ちなみに前作のタイトルはCatscratch Jazz)
畳み掛ける様に重厚な曲が続き、一転#5 "Medicine"ではすっと陽が射してくるような開けた雰囲気にうっかり安堵してしまう。どこか冷たい鍵盤の音色はアルバムの至る所に登場していてモノクロ感を増長させている。#8 "Violent Violet"もクラシックながら鳥肌の立つ音の広がり。いわゆる今風に染まる事は無さそうな、堂々としたアルバムでとても好感が持てる。
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*bandcamp[released]December 6, 2013
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これは2012年の映像ですが、熱量すごめでカッコいいです
2013-10-21
Hermetic / Heartbreakology
カナダはバンクーバーで活動するデュオ、Hermeticのカセット作「Heartbreakology」
今までには昨年のアルバム「Civilized City」とその後に「Survival EP」をリリースしている。
デュオならではのタイトにひたすら一直線に疾走する#1 "Man of Letters"は同時にヘビーなギターサウンド。曲数的にはEPなのだろうが、パンチの効いたダイナミックな6曲が揃っている。しかし2人ともボーカルを取り、時に掛け合いも交えながらメロディックに歌い上げる。特に#2 "Heartbreakology"はサウンドとは反して伸びやかな雰囲気。ごつごつとしたハードさはあってもそちら側ばかりに偏る事なく全体的にポップな印象を残す。ポストパンクとも言える身軽さも兼ね備えている。反復するリズムの#3 "Goodness Greatness/Murder Ballad"や#4 "For Sammy (Instrumental)"はストイックな部分が一段と引き出ていてカッコいい。まさにヘビーポップ炸裂。デュオはバンドとして最小人数でも阿吽の呼吸や互いの良さみたいな物を引き出しつつだと魅力がより凝縮されるのだなと改めて感じた。
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*Alarum Records : Cassette[released]August 6, 2013
*bandcamp : Digital
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2013-10-16
Cult Babies / Cult Babies EP
バンクーバーのバンド、Cult Babiesのbandcampでリリースされた「Cult Babies EP」
今はサイケデリックと言っても様々なタイプがあると思うし何が王道かであまり拘りたくないのですが、どストレートめなサイケ/ガレージ感が潔く、かつ程よい浮遊感がさらに曲の効果を霧のように拡散させている印象。#1 "Minokawa"の目の覚める様なバキバキのロックサウンド、#2 "Good Death"ではシンセ(オルガンかも)の音色がダイナミックだ。なんだかコテコテで大げさすぎる位で丁度良く感じる。消えそうで消えない残響のまま次の#3 "Wait"へと繋がり、中盤ヴォーカルのハーモニーがは緩やかで優しいのにサウンドはどんどん熱を帯び混沌としていく。タイトなリズムも疾走感が前面に出ている時もあれば#6 "All Confused"のようなゆったりした雰囲気の時もあって曲同様に緩急が効いている。EPの初めと終わりでは随分印象が変化するのも聴きどころなのでは。全体的にもやががった残響感につい隠れがちだがメロディは目指すところがはっきりしていてノスタルジーみたいなものもわずかに漂わせる。ちなみに部分的にプロデューサーとして関わっているのが同じくバンクーバーのJay Arnerだそうで納得。—————————————————————————————————————————
*bandcamp : Digital[released]October 3, 2013
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今はサイケデリックと言っても様々なタイプがあると思うし何が王道かであまり拘りたくないのですが、どストレートめなサイケ/ガレージ感が潔く、かつ程よい浮遊感がさらに曲の効果を霧のように拡散させている印象。#1 "Minokawa"の目の覚める様なバキバキのロックサウンド、#2 "Good Death"ではシンセ(オルガンかも)の音色がダイナミックだ。なんだかコテコテで大げさすぎる位で丁度良く感じる。消えそうで消えない残響のまま次の#3 "Wait"へと繋がり、中盤ヴォーカルのハーモニーがは緩やかで優しいのにサウンドはどんどん熱を帯び混沌としていく。タイトなリズムも疾走感が前面に出ている時もあれば#6 "All Confused"のようなゆったりした雰囲気の時もあって曲同様に緩急が効いている。EPの初めと終わりでは随分印象が変化するのも聴きどころなのでは。全体的にもやががった残響感につい隠れがちだがメロディは目指すところがはっきりしていてノスタルジーみたいなものもわずかに漂わせる。ちなみに部分的にプロデューサーとして関わっているのが同じくバンクーバーのJay Arnerだそうで納得。—————————————————————————————————————————
*bandcamp : Digital[released]October 3, 2013
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2013-07-21
Red Mass / Cindy Lee Split 7"
バンクーバーのMongrel Zineから今年4月にリリースされた「Red Mass / Cindy Lee Split 7"」今までZineをメインに発信し続けている様でしたが、今回初のレコードリリース。
モントリオールを拠点に活動するRed Mass。中心的なバンドメンバーに加え、オフィシャルのページを見ても分かる通りミュージシャンはもちろんアーティストやライターも数多く所属しているらしく(国籍も様々)音楽/アート集団と言った所だろうか。ちなみに今回はKing Khanも参加しており、その他メンバーもサイトに出ている。A面はそんなRed Massの曲、"Candy"が収録されておりサイケデリックど真ん中なサウンドが展開されている。感情溢れるヴォーカルや多様な楽器の音色が四方八方から飛び交い浮遊感たっぷり。万華鏡のような広がりのある雰囲気に飲まれる。
B面に収録されているのはバンクーバーのCindy Lee(元WomenとYung Mumsのメンバーを中心とするプロジェクト)の曲、"Holding The Devil's Hand"。この曲は昨年末にリリースしたデビュー作「Tatlashea」にも入っており、アルバムの中でも特にハーモニーの美しさが際立っている曲。穏やかでありながらも同時に脆さと隣合わせといった感じで、背後に潜むダークな部分がうっすらと透けて見える様な雰囲気がそのまま瞬時にパックされている。今年2月に当ブログでインタビュー(※現在は削除しています)した際に出来るだけその事に気を使っているのが伺えたが、まさに見事に実現されているのでは。
どちらの曲も音が非常に繊細で感情が豊か。ジャケットに書かれた様々な種類の悪魔がうごめいているイラストとも深くリンクしている様に思えて、視覚的にも強く印象に残る。
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*Mongrel Zine : 7"vinyl[released]April 1, 2013
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アートワークは両面でこちらはRed Mass側。
モントリオールを拠点に活動するRed Mass。中心的なバンドメンバーに加え、オフィシャルのページを見ても分かる通りミュージシャンはもちろんアーティストやライターも数多く所属しているらしく(国籍も様々)音楽/アート集団と言った所だろうか。ちなみに今回はKing Khanも参加しており、その他メンバーもサイトに出ている。A面はそんなRed Massの曲、"Candy"が収録されておりサイケデリックど真ん中なサウンドが展開されている。感情溢れるヴォーカルや多様な楽器の音色が四方八方から飛び交い浮遊感たっぷり。万華鏡のような広がりのある雰囲気に飲まれる。
B面に収録されているのはバンクーバーのCindy Lee(元WomenとYung Mumsのメンバーを中心とするプロジェクト)の曲、"Holding The Devil's Hand"。この曲は昨年末にリリースしたデビュー作「Tatlashea」にも入っており、アルバムの中でも特にハーモニーの美しさが際立っている曲。穏やかでありながらも同時に脆さと隣合わせといった感じで、背後に潜むダークな部分がうっすらと透けて見える様な雰囲気がそのまま瞬時にパックされている。
どちらの曲も音が非常に繊細で感情が豊か。ジャケットに書かれた様々な種類の悪魔がうごめいているイラストとも深くリンクしている様に思えて、視覚的にも強く印象に残る。
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*Mongrel Zine : 7"vinyl[released]April 1, 2013
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アートワークは両面でこちらはRed Mass側。
2013-06-16
The Courtneys / The Courtneys (S/T)
バンクーバーの女子3人組The Courtneysの6月にリリースされたデビューフルアルバム。
まさにセルフタイトルのデビュー作に相応しいと言える勢いやフレッシュさが聴いてる側の心を強く動かすような感じだ。#1 "Nu Sundae"からして瑞々しいメロディやギターサウンドも冴えわたり、そこにガレージ/パンクな疾走感も相まってそのスピードは始めから終わりまで落ちる事なく保たれている。どちらかといえばシンプルでありながら、だからこそタイトさが問われると思うがもちろんそれは大前提で、さらに根底にしっかりとした意思が感じられるのがすごくカッコいい。骨太な演奏で安定感も抜群でインパクトに溢れたサウンド。とは言え細かい部分は色々な影響も感じられる。#2 "Manion"のようなメロディアスなヴォーカルに掛け合い的なコーラスが入る曲が多い。それがトリオならではの一体感を強くしてパワプルかつ、曲をより魅力的にしていると思う。あと気になるのは彼女らのfacebookや#7 "K.C. Reeves"の歌詞を見てもキアヌ・リーブス推しでよく出て来るキーワード。(タイトルになった2012年リリースのカセットのジャケも)象徴的な物としてやはり90年代の影響が一番強いのでは。ラストの#8 "Social Anxiety"が終わる頃にはまた何度もリピートして聴きたくなるし、なんだかこちらまで勇気づけられる様な心強い1枚。
アルバム表面の写真はギターのCourtneyですが裏面にはドラムとベースのJenとSydneyが。ちなみに姉妹風なあだ名もありますが実の姉妹では無いようです。メンバー全員以前にも別のバンドでいくつかの活動を経ていて、現在ベースのSydneyはShearing Pinxのメンバーでもあります。 —————————————————————————————————————————
*Hockey Dad Records : LP[released]June 7, 2013
*bandcamp : Digital
*Be A Primitive (Japan) : CD ※6/24追記
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同郷のあのバンドが曲名の由来なんでしょうか、冒頭#1 "Nu Sundae"のビデオ。
The Courtneys: "Nu Sundae" from Rookie on Vimeo.
ひと際パワプルな#8 "Social Anxiety"のビデオ。
THE COURTNEYS - SOCIAL ANXIETY from Crystal Dorval on Vimeo.
まさにセルフタイトルのデビュー作に相応しいと言える勢いやフレッシュさが聴いてる側の心を強く動かすような感じだ。#1 "Nu Sundae"からして瑞々しいメロディやギターサウンドも冴えわたり、そこにガレージ/パンクな疾走感も相まってそのスピードは始めから終わりまで落ちる事なく保たれている。どちらかといえばシンプルでありながら、だからこそタイトさが問われると思うがもちろんそれは大前提で、さらに根底にしっかりとした意思が感じられるのがすごくカッコいい。骨太な演奏で安定感も抜群でインパクトに溢れたサウンド。とは言え細かい部分は色々な影響も感じられる。#2 "Manion"のようなメロディアスなヴォーカルに掛け合い的なコーラスが入る曲が多い。それがトリオならではの一体感を強くしてパワプルかつ、曲をより魅力的にしていると思う。あと気になるのは彼女らのfacebookや#7 "K.C. Reeves"の歌詞を見てもキアヌ・リーブス推しでよく出て来るキーワード。(タイトルになった2012年リリースのカセットのジャケも)象徴的な物としてやはり90年代の影響が一番強いのでは。ラストの#8 "Social Anxiety"が終わる頃にはまた何度もリピートして聴きたくなるし、なんだかこちらまで勇気づけられる様な心強い1枚。
アルバム表面の写真はギターのCourtneyですが裏面にはドラムとベースのJenとSydneyが。ちなみに姉妹風なあだ名もありますが実の姉妹では無いようです。メンバー全員以前にも別のバンドでいくつかの活動を経ていて、現在ベースのSydneyはShearing Pinxのメンバーでもあります。 —————————————————————————————————————————
*Hockey Dad Records : LP[released]June 7, 2013
*bandcamp : Digital
*Be A Primitive (Japan) : CD ※6/24追記
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同郷のあのバンドが曲名の由来なんでしょうか、冒頭#1 "Nu Sundae"のビデオ。
The Courtneys: "Nu Sundae" from Rookie on Vimeo.
ひと際パワプルな#8 "Social Anxiety"のビデオ。
THE COURTNEYS - SOCIAL ANXIETY from Crystal Dorval on Vimeo.
2013-04-25
Johnny de Courcy / Johnny de Courcy and the Death Rangers
カナダ、バンクーバーのJohnny de Courcyが昨年11月にリリースしたアルバム「Johnny de Courcy and the Death Rangers」元々同じくバンクーバーのメタルロックバンド、Black Wizardのギタリストが始めたバンドとして知られている。
という前情報を聞くとさぞかしハードなのかと(勝手に)思っていたら#1 "Panoramic View"からほっこりとしたメロディーラインがすっと馴染み、良い意味で予想外でびっくりする。#2 "Waltz #3//Sunrise"は曲名の通りワルツ調でひっそりと始まり、後半で一気に加速するロックナンバーがカッコいい。各曲明確かつ芯がしっかりしているためか安定感抜群なサウンドでメロディはとにかく清々しく痛快だ。あっと言う間に過ぎ去る様に演奏される#7 "Andrea's Song"のあっさり感も潔い。この曲を皮切りにアルバム後半は少し質感が変わって憂いを含みつつ、緩やかにうねりながらじっくりと展開されていく曲が多くなる。 強弱の変化の仕方といい重過ぎず、軽過ぎずのバランスが絶妙だ。まるで様々なロックのエッセンスを巧く吸収し、自らのバネとして軽やかに表現しているかのよう。特にエネルギーを発散する時のパワフルさが圧巻で#11 "Cherry Lane"にもそれが言える。アルバムの始めから終わりまで熱を失う事無くメロデック/エモーショナルさを貫いているのでは。ラストの#12 "Gone Insane"のギターパートも聴きどころ。
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*bandcamp : CD/Digital[released]November 22, 2012
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びっくり展開な#11 "Cherry Lane"のミュージックビデオ。
2013-03-25
Watermelon / Cassette
バンクーバーで活動するトリオWatermelonがGreen Burrito Recordsからリリースした7曲入りのカセット、その名も「Cassette」(デジタルはbandcampから)
程よくノイジーなギターサウンドが全編に一貫として流れていて聴いていると一瞬で心地よい倦怠感に包まれます。ドリーミィという言葉がぴったりですが、そんな雰囲気に浸っていると微熱でもあるんじゃないかと思えてくる麻痺する感覚がクセになります。全体の雰囲気までおぼろげにさせるヴォーカルもメンバーが女子2人に男子1人だからか、ハーモニーもひときわ柔らかい印象になっている。軽やかな曲調の#2 "HELL MOUTH"も淡々とした爽やかさ。ガツガツする事なく至って平熱系なポップなのかと思いきや、実は内部は静かに熱さがにじみ出て曲の合間に浮き出ている。
#6 "HOLY WATER"で感じる様な、近頃はリヴァーブたっぷりで揺らめきのあるメロディとポップさが魅力なバンドが(特に)カナダでも多く活躍していますがそんな所とも共振しつつ、彼らの場合この「じわじわ感」が他とはまた少し違った個性を発揮しているのでは。例えるなら、まるで夜寝る時に瞼の裏に残像が出てきてなかなか消えない様な感じ。
#5 "KILL TWO BIRDS"のメロディも抜群に儚い。そこからヒートアップして溶け出す感情がうねりを伴っているのも良いし、#7 "HATCHET"の最後はギターの音色が耳の遠くで響きながら消えていく。
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*Green Burrito Records : Cassette / Digital[released] March 8, 2013
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程よくノイジーなギターサウンドが全編に一貫として流れていて聴いていると一瞬で心地よい倦怠感に包まれます。ドリーミィという言葉がぴったりですが、そんな雰囲気に浸っていると微熱でもあるんじゃないかと思えてくる麻痺する感覚がクセになります。全体の雰囲気までおぼろげにさせるヴォーカルもメンバーが女子2人に男子1人だからか、ハーモニーもひときわ柔らかい印象になっている。軽やかな曲調の#2 "HELL MOUTH"も淡々とした爽やかさ。ガツガツする事なく至って平熱系なポップなのかと思いきや、実は内部は静かに熱さがにじみ出て曲の合間に浮き出ている。
#6 "HOLY WATER"で感じる様な、近頃はリヴァーブたっぷりで揺らめきのあるメロディとポップさが魅力なバンドが(特に)カナダでも多く活躍していますがそんな所とも共振しつつ、彼らの場合この「じわじわ感」が他とはまた少し違った個性を発揮しているのでは。例えるなら、まるで夜寝る時に瞼の裏に残像が出てきてなかなか消えない様な感じ。
#5 "KILL TWO BIRDS"のメロディも抜群に儚い。そこからヒートアップして溶け出す感情がうねりを伴っているのも良いし、#7 "HATCHET"の最後はギターの音色が耳の遠くで響きながら消えていく。
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*Green Burrito Records : Cassette / Digital[released] March 8, 2013
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2012-12-29
Cindy Lee / Tatlashea
元WomenのVo/GのPatrick Flegelは活動の拠点をカルガリーからバンクーバーに移し、これまでに確認されているだけでも新たに2つのバンドを結成。初めはFels-Napthaというバンドで活動し、(現在音源がマスタリング中らしいので近々音源が聴けそう?) ※リリースは未確認。
Androgynous Mindではフリーで音源も発表。今年のSled Islandにも出演していました。と、最近ぱったり話を聞かなくなったと思ったらなんとまた別の新しいバンドを結成したというニュースが。しかも今回は初ライヴ、アルバムリリース、ツアーまで決まっているという具体的な感じ。(情報元 via : Molars)その後bandcampページも出来てデジタルは先行で公開&購入出来ていましたが、今月26日にカセットリリース、その後LPもリリース予定。ちなみにバンドメンバーはバンクーバーのいくつかのバンドが絡んでいます。そしてクレジットによるとミキシングはなんとWomen時代から縁が非常に深いChad VanGaalen。
このデビューアルバム「Tatlashea」は前衛的である種つかみ所の無いダークな空気感が漂いつつも、ふっと唐突にうっとりする様な美メロが繰り出される。特に#3 "Holding The Devil's Hand"は出だしのギターからほろりと解れる様な美しいメロディライン。ヴォーカルも複数いるのかハーモニーもさらに際立つ。しかし一転、#5 "Assassination Reality"では加熱するダイナミックなバンドサウンドが展開されている。アルバムのラスト#8 "Promise Of Loneliness"は暖かなニュアンスすら感じられる。メロディはもちろんの事、それぞれの曲が持つ雰囲気のインパクトは強くそれでいて表現は繊細。所々に滲みでる儚さが胸を打つ全8曲。
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* bandcamp : Digital/Cassette/LP [released] December 26, 2012
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Cindy Lee - Holding The Devil's Hand
Cindy Lee - Assassination Reality
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リリース前に公開されていた、#3 "Holding The Devil's Hand"のデモ音源。暖かさと寒さが混ざった様な感じでカッコいいです。でもすでにメロディーは完成されていてます。
Androgynous Mindではフリーで音源も発表。今年のSled Islandにも出演していました。と、最近ぱったり話を聞かなくなったと思ったらなんとまた別の新しいバンドを結成したというニュースが。しかも今回は初ライヴ、アルバムリリース、ツアーまで決まっているという具体的な感じ。(情報元 via : Molars)その後bandcampページも出来てデジタルは先行で公開&購入出来ていましたが、今月26日にカセットリリース、その後LPもリリース予定。ちなみにバンドメンバーはバンクーバーのいくつかのバンドが絡んでいます。そしてクレジットによるとミキシングはなんとWomen時代から縁が非常に深いChad VanGaalen。
このデビューアルバム「Tatlashea」は前衛的である種つかみ所の無いダークな空気感が漂いつつも、ふっと唐突にうっとりする様な美メロが繰り出される。特に#3 "Holding The Devil's Hand"は出だしのギターからほろりと解れる様な美しいメロディライン。ヴォーカルも複数いるのかハーモニーもさらに際立つ。しかし一転、#5 "Assassination Reality"では加熱するダイナミックなバンドサウンドが展開されている。アルバムのラスト#8 "Promise Of Loneliness"は暖かなニュアンスすら感じられる。メロディはもちろんの事、それぞれの曲が持つ雰囲気のインパクトは強くそれでいて表現は繊細。所々に滲みでる儚さが胸を打つ全8曲。
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* bandcamp : Digital/Cassette/LP [released] December 26, 2012
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Cindy Lee - Holding The Devil's Hand
Cindy Lee - Assassination Reality
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リリース前に公開されていた、#3 "Holding The Devil's Hand"のデモ音源。暖かさと寒さが混ざった様な感じでカッコいいです。でもすでにメロディーは完成されていてます。
2012-10-28
Peace / The World Is Too Much With Us
カナダのバンクーバーの4人組、Peace(※同名バンドが複数いるので注意)のSuicide Squeezeから10月にリリースされた2ndフルアルバム「The World Is Too Much With Us」
は2011年のアルバム「My Face」以来の新作。
前作同様ポストパンクの要素がありつつ、それと並行して今回はサイケな雰囲気がやや強化されている様に思った。リリース前に公開されていた#1"Your Hand In Mine"は伸びやかなメロディの良さがキラリと光る。なのでこれはてっきりポップ路線に変更したかと思いきや#2" Fun and Games"や #3 "The Perp Walk"などではキレのある曲が続く。時に言い放つ様に(いい意味で脱力感を含んだ)時にメロディックに歌うヴォーカル、うねりが格段に増して際立つギター、メロディ寄りで豊かなベースライン。曲にぐっとパワフルさを加えるドラム。そういった個々の良さが合わさった時のインパクトがかなり大きい。どこかポップな部分と勢いを保ち、さらに堂々とした安定感さえ漂い出しています。
そして後半の#6 "Winterhouse"から流れがゆるやかに変化して来る。曲の尺も長めになり、力強く突き進みながらじわじわと曲がヒートアップしていく様が良い。要素としては前からすでに持っていたのかもしれないが今までとは違った一面が。特にラストの#8 "Tattoo"はスケール感もさらに広がってアルバムでも一番深い地点。三段階ぐらいに良さがじわじわ来る大充実。
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* Suicide Squeeze : LP/Digital[released] October 16, 2012
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(メンバー出演な"Your Hand In Mine"のビデオ追記!:2012 11/14)
は2011年のアルバム「My Face」以来の新作。
前作同様ポストパンクの要素がありつつ、それと並行して今回はサイケな雰囲気がやや強化されている様に思った。リリース前に公開されていた#1"Your Hand In Mine"は伸びやかなメロディの良さがキラリと光る。なのでこれはてっきりポップ路線に変更したかと思いきや#2" Fun and Games"や #3 "The Perp Walk"などではキレのある曲が続く。時に言い放つ様に(いい意味で脱力感を含んだ)時にメロディックに歌うヴォーカル、うねりが格段に増して際立つギター、メロディ寄りで豊かなベースライン。曲にぐっとパワフルさを加えるドラム。そういった個々の良さが合わさった時のインパクトがかなり大きい。どこかポップな部分と勢いを保ち、さらに堂々とした安定感さえ漂い出しています。
そして後半の#6 "Winterhouse"から流れがゆるやかに変化して来る。曲の尺も長めになり、力強く突き進みながらじわじわと曲がヒートアップしていく様が良い。要素としては前からすでに持っていたのかもしれないが今までとは違った一面が。特にラストの#8 "Tattoo"はスケール感もさらに広がってアルバムでも一番深い地点。三段階ぐらいに良さがじわじわ来る大充実。
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* Suicide Squeeze : LP/Digital[released] October 16, 2012
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(メンバー出演な"Your Hand In Mine"のビデオ追記!:2012 11/14)
2012-08-14
【band】Peace
カナダはバンクーバーで活動している4人組、Peace。2011年にデビューアルバム「My Face」をPOP ECHO Recordsとbandcampからリリース。瑞々しくキャッチーなギターに流れる様にうねるベースとタイトなドラム、それにいい塩梅に沿いつつも独立している(ように思う)ヴォーカルが合わさって、全体の印象はポストパンク的なテイストを醸し出しながらも突き抜けるポップさとで良い意味での脱力感が絶妙。
The Dark - Peace : from My Face /2011ちなみに気になるバンド名の由来については昨年のこのインタビューでちょろっと出て来ます。
そして今年の10月16日には2ndアルバム「The World Is Too Much With Us」を今度はシアトルのSuicide Squeezeからリリースが決定しています。(Suicide Squeezeの一番最新のリリースは同じくバンクーバーのNü Sensae)
ニューアルバムからの新曲"Your Hand In Mine"も公開になっていて彼らのbandcampとSPINのページから聴く事が出来ます。これを聴くとまた印象が変わり、さらにメロディがぐっと際立ってきていてアルバムが非常に楽しみ。
今年の6月のSled Islandにも出演していたPeace。その時のライヴ映像も公開されています。こういう感じでもあるんでしょうか。
Peace - Live at Sled Island from The Noise Floor Recording Studio on Vimeo.
The Dark - Peace : from My Face /2011ちなみに気になるバンド名の由来については昨年のこのインタビューでちょろっと出て来ます。
そして今年の10月16日には2ndアルバム「The World Is Too Much With Us」を今度はシアトルのSuicide Squeezeからリリースが決定しています。(Suicide Squeezeの一番最新のリリースは同じくバンクーバーのNü Sensae)
ニューアルバムからの新曲"Your Hand In Mine"も公開になっていて彼らのbandcampとSPINのページから聴く事が出来ます。これを聴くとまた印象が変わり、さらにメロディがぐっと際立ってきていてアルバムが非常に楽しみ。
今年の6月のSled Islandにも出演していたPeace。その時のライヴ映像も公開されています。こういう感じでもあるんでしょうか。
Peace - Live at Sled Island from The Noise Floor Recording Studio on Vimeo.
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