サンフランシスコのThee Oh Seesの9月に発売されたニューアルバム「Putrifiers II」
毎年必ず1枚は当たり前、(去年は2枚)他にもシングル、スプリット、コンピレーションなどもあって今までの作品数は相当ある。しかし彼らの凄い所はそのリリース頻度と言うよりは安定している各作品の充実度、クオリティにあると思う。1曲単位では分かりづらいかもしれないが、アルバムごとに質感や雰囲気ががらっと違うので毎回新鮮な発見があるのが聴いていてわくわくする。なのにどこを切ってもThee Oh Seesとしての根本的な部分は保っているという安心感。
ジャケの人面犬が今回もなかなかインパクト大だが、#3 "So Nice"や#6 "Putrifiers II"の様な全体的にゆったりとした曲が多く、サイケなまどろみがなんとも魅力的。そうでない曲でさえいつもより渋い格好良さがあって落ち着いてじっくり聴きたくなる。去年後半のアルバムがサイケ・ガレージでバッキバキのアルバムだったのでその差が際立つのでなおさら。(もうツインドラムじゃないっぽいし)今回ガレージ要素はちょっと離れた所で顔をのぞかせている。でもこれもきっと今回だけのテイストなのだろう。
大元からだと活動歴は15年ぐらいになり、今までのOCS→The OhSees→Thee Oh Seesとバンド名の変化の様に彼らは決して極端に飛躍しすぎて全く別のバンドになる事もなく、こつこつ作品をリリースをして積極的に自分達の今を表現し続けている所が本当にカッコいいバンドだなと今年もまた新作を聴きながら思った。
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* In The Red Records : LP,CD[released] September 11, 2012
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ライヴがとにかく良さそう。ニューアルバムから#8 "Lupine Dominus"
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