2015-01-01

LITTLEFOOT - NIGHT OF THE LIVING DREAMS


マサチューセッツ州ボストンの4人組、LITTLEFOOTの昨年12月にリリースされたデビューアルバム「NIGHT OF THE LIVING DREAMS」
可憐ながらもしっかりと主導していく歌声、それに輪をかける様な美しいハーモニー。#2 "maps & hands"や#5 "night of the living dreams"などではドリーミーで繊細なギターサウンドにサーフポップ的な軽やかさが加わりは心地良い事極まりない。#4 "worrydoll"ではじっくりと噛み締めるようにハーモニーがどこまでも広がる。#9 "fever dream"では全体を包み込むような安心感。#3 "bleak"では反面、哀愁がじわじわと波紋のごとく広がっていく。そんな曲調でも一貫しているのは音の響きのまろやかさ。反響によって微妙な感情の起伏がゆるやかに弧を描くように表現されている。なんの疑いも無くすっと受け入れられながらも決して単純なイメージでは無く、よく聴くとむしろその逆で様々なイメージを沸き立たせるようなある種のゆとりがある。暖かい木漏れ日の様にも思えるし月夜の様なひっそりとした雰囲気もある。語弊があるかもしれないが聴き手に負担がかからない、こっちまでなんだか優しい気持ちになって行く感じだ。そういった意味ででは影響されたもの(おそらく比較的古い物なのでは)を背景に置きながらそれを上手く消化し自分達に沿う形に発展させていて、彼女らもまた現代的なセンスを持つバンドなのかもしれないと思った。柔軟性を持ちながらも周りに流されないような存在感のあるアルバム。
bandcampからフィジカルではCDとカセットが。デジタルも購入出来る。—————————————————————————————————————————

 *bandcamp : CD/Cassette/Digital [released]December 5, 2014

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