#1 "One Thousand Natural Shocks"から始まりすぐにクラウトロック/ポストパンク的な感じで実験的なのが分かるのだが、するすると流れるなめらかな展開は非常に穏やかなポップに満ちている。#3 "Gomorrah"ではまるで自然現象かのごとくあまりにも違和感無く溶け込んでいる。アルバム全編を通してとてもユニーク。#4 "Stained Glass"や#7 "Narrow Draw"のような曲では部分的にピリッとエッジが出ているので飽きさせない。シンプルに削ぎ落とされた音はスマートでカッコいいのになんでかほっこり親しみやすい。それは#5 "Pastoral Song"でもサイケ要素も練り込みながらこんなにもギターサウンドとマッチするのかと思うフルートの音色が中和しているのか、秒針の様に控えめだが的確に反復するリズムがミニマルさを助長させるからか、絶妙な"間"も不思議な感覚になる。バンド全ての要素が衝突せず融合してこの調和の取れた雰囲気になっているのだろうと思った。
この記事で本人が言う「間違いなくクラウトロックの影響があるけどただのポップレコードでビデオゲームの様」だと形容しているが、そんなにサラッと流されてしまう物では無く人間味があって思わずじっくり聴き入ってしまうのは避けられないアルバムだった。
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*bandcamp : Digital[released]December 23, 2014
(Bruised Tongueからも出ているのですがネットから買えるのは
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