2013-12-16

Dog Day / Fade Out

カナダ、ハリファックスのDog Dayの4枚目となるニューアルバム「Fade Out」現在はSeth SmithとNancy Urichの夫婦デュオでの活動ですが、最近のライブではサポートに同郷のMark Grundy (Quaker Parents)とSeamus Dalton (Monomyth)も加わり4人で演奏していたりする様です。アルバムでもゲストで何人か参加していて、より細かい部分まで創作意欲が盛り込まれて彩りを添えている。しかしおそらく基本的には2人で作ったであろうこのアルバムは前作よりさらにストレートに訴えかけて来る凄みがある。#2 "Wasted"の痛快さも良く、少しシリアスな空気感が増したように思えるのだが多少の「陰」があった方がより深みが出ている。#3 "Joyride"はこのアルバムアートワークのごとく何があるか分からない、奥へ進んでいく様な感覚に。(ちなみにアートワークはSeth Smithのもう一つの顔、YORODEOが手がけてます)オルタナティヴ的な影響を下敷きにしながらもそれとは別に独自のセンスに染まっている。彼ら自身の中にあるものが浮き出て来た感じだ。交互に歌うヴォーカルの暖かみのある柔らかさ然り、曲の至る所で垣間みる事が出来るが特に #6 "Get High"はメロディが儚くてエモーショナル。まだ終わっていないと穏やかに繰り返す#13 "Before Us"はこれまでとは一転、急に切ない気分になってしまう。アルバムタイトルの「Fade Out」というのが一瞬頭をよぎる。気骨あふれるサウンドは最高にカッコいいし、そんな強さはあっても余計な角の取れたような表情豊かなサウンドを夫婦でこつこつ探求し続けている姿勢がすごく素敵だなと思った。
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*fundog : Vinyl/CD/Digital[released]December 10, 2013

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A Preview Of Fade Out from Seth Smith on Vimeo.

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