モントリオールのトリオ、Freelove FennerのLPでは初となる「Do Not Affect A Breezy Manner」はFixture Recordsからバンド3作目となるリリース。レコーディングは今回も彼らのスタジオThe Bottle Gardenとの事。(おそらく毎回)
18曲の中で次から次へと途切れる事なく印象が変化していき、その都度気持ちまで切り替るのがなんだか新鮮に思えた。しかしアルバムの一体感はしっかりあって、一貫として耳に自然に馴染んでいくミニマルなリズム感と有機的なギターの揺らぎとの対比がシンプルかつユニーク。そこに時に暖かく、時にクールさを纏った豊かなヴォーカルが加わるとさらに立体的な魅力を生み出す。柔軟な旋律にソリッドな質感が映える#1 "In The Sound"を始め、メインの歌い手が変わり掛け合いも素敵な#6 "Dr. D"、躍動感のあるギターサウンドが自由に発揮されている#12 "Mary"、#14 "Girls From Hampton"はゆったりとした移ろいが美しい。各曲それぞれの中に思わずハッとする様なメロディ、アイデアが万華鏡のように違う景色を見せてくれるようだ。よく聴いているとそれこそ一音単位でもエレガントさを感じるようだ。
昨年の「Pineapple Hair E.P.」の浮遊感とはまた少し違い今回はタイトでシャープな一面が際立っているようで3人の小粋なアンサンブル感が出ているのではとも思った。
奥が深い洗練されたポップ。本当に必要なものだけが浮き彫りになっている居心地の良さ。
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*Fixture Records[released]November 19, 2013
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#1 "In The Sound"のビデオも素敵です
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