ニューヨーク、ブッシュウィックのカセットテープレーベルPrison Artのコンピレーション「Scrapings」総勢18組のアーティストからなるこのテープはCarpi Recordsとのコラボレーション作になっている模様。
2レーベルでそれぞれにリリースした事のあるThe Miami、Plums、Shopping Spree、Brandon Hurtadoの曲が収録されていてどのバンドもひとひねり効かせていてユニーク。 中盤に収録されているSswampzzの"Serenity Now"もパンチの効いたノイズパンクで目が覚めるよう。やはりニューヨークのバンドが多いようですが、同じくPrison Artから以前EPをリリースしたカナダはモントリオールのEach Otherのメロウな雰囲気漂う"Certain Happenings"(公開はされていながらどの作品にも入っていなかった)が収録されているのにも注目。その縁なのか彼らが以前組んでいたバンドLong Long Long、さらにさかのぼりYork Redoubt時代から一緒だったメンバー、Caleb LangilleのプロジェクトMean Windの曲"Down for the Count"もさり気なく入っているのも聴きどころ。タイプも様々ですがレーベルの統一感みたいな物がしっかりあるように思えて、エクスペリメンタルながらもポップな人懐っこさが魅力的。コンピレーションである事がさらにその自由な空気感を増幅させているのだろう。—————————————————————————————————————————
*Prison Art : Cassette/Digital[released]January 23, 2014
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2014-01-26
2014-01-04
MOLD BOY - Years
bandcampに気がつけばリリースしているモントリオールのMOLD BOYはAlex Calderの別プロジェクトで知られている。昨年、年の瀬に新たにリリースされた6曲音源その名も「Years」
クレジットは2013年となっているがFacebookの本人投稿によると2010年に作られた曲らしい。(となるとこれは以前Mac DeMarcoと組んでいたバンドMakeout Videotape活動時と並行してたのか?)そう思うとこの頃から目指す所は別にあったのだろうし、数年前の色々なバンドとリンクしているみたいでちょっと別の見方もできると感じた。#1 "YEARS"からザラザラとした質感でどっぷり深みにハマる。浮遊するヴォーカルに直線的なリズムが溶け込むように交差する#2 "MOVING SLOW"、一転#3 "CARLITO"は閉鎖的な部分から一気に視界が開けたようなメロディの煌めきも。#5 "HOLIDAY"は特にドリーミーな広がりに覆われている(でも最後はブチ切り) 現在メインとも言えるAlex Calderの音より全体的にシンプルで荒削りな雰囲気はあっても、音の渦にずぶずぶと引きずり込まれるノイジーさはこちらでもしっかり健在。すでにしっかり方向性は定まっていたのではないだろうか。この時期にYearsというタイトルで突如リリースしたのは偶然か、年末年始の何かの節目なのかは分かりませんが混沌とした空気の中にふっと姿を出す淡い明るさが印象に強く残る。
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*bandcamp : Digital[released]December 29, 2013
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クレジットは2013年となっているがFacebookの本人投稿によると2010年に作られた曲らしい。(となるとこれは以前Mac DeMarcoと組んでいたバンドMakeout Videotape活動時と並行してたのか?)そう思うとこの頃から目指す所は別にあったのだろうし、数年前の色々なバンドとリンクしているみたいでちょっと別の見方もできると感じた。#1 "YEARS"からザラザラとした質感でどっぷり深みにハマる。浮遊するヴォーカルに直線的なリズムが溶け込むように交差する#2 "MOVING SLOW"、一転#3 "CARLITO"は閉鎖的な部分から一気に視界が開けたようなメロディの煌めきも。#5 "HOLIDAY"は特にドリーミーな広がりに覆われている(でも最後はブチ切り) 現在メインとも言えるAlex Calderの音より全体的にシンプルで荒削りな雰囲気はあっても、音の渦にずぶずぶと引きずり込まれるノイジーさはこちらでもしっかり健在。すでにしっかり方向性は定まっていたのではないだろうか。この時期にYearsというタイトルで突如リリースしたのは偶然か、年末年始の何かの節目なのかは分かりませんが混沌とした空気の中にふっと姿を出す淡い明るさが印象に強く残る。
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*bandcamp : Digital[released]December 29, 2013
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2014-01-02
Hallow Moon - s/t
バンクーバーの4人組、Hallow Moon。昨年11月にセルフタイトルのデビューアルバムをNeptoon Recordsからリリース。(デジタルはbandcampから試聴、購入可)バンドとしては2011年から活動しているようだが、ドリーミーかつ少し苦みを含んだ渋さがなんとも心地よく、ゆったりと移ろいながら展開されるサイケデリックな曲のオンパレード。
#1 "Waiting For Chimera"ツンとする出だしのギターにどんどん周辺を巻き込んで広がっていく音との対比が鮮やか。スモーキーな歌声とハーモニーが味のある#2 "Don't Know Why"や、#3 "Sermons"も哀愁たっぷりに聴かせたにと思いきや、インストゥルメンタルの#7 "Post Fetus"(※バンド側の音源には入っていますが、なぜかLP/レーベル側の方にはこの曲が抜けている)まったりしがちなアルバム全体をタイトに引き締めるような役割もあるように思った。曲の隅々に感じる影響されたであろう物は多々あるだろうし、割とスタンダードで意外性は無いかもしれないがメロウでどっしりとした表現をじっくり丁寧に焙煎するように聴かせるような力は頼もしい限り。じわじわと浸透するように1曲の中でその効力を存分に引き出している。安定していてぐっと聴く側は惹き付けられます。今後このまどろみがどうなっていくのかが気になる部分かもしれない。
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*Neptoon Records : LP/Digital [released]November 19, 2013
*bandcamp : Digital
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2012年のライブ映像。レコードストアデイの時でしょうか。
#1 "Waiting For Chimera"ツンとする出だしのギターにどんどん周辺を巻き込んで広がっていく音との対比が鮮やか。スモーキーな歌声とハーモニーが味のある#2 "Don't Know Why"や、#3 "Sermons"も哀愁たっぷりに聴かせたにと思いきや、インストゥルメンタルの#7 "Post Fetus"(※バンド側の音源には入っていますが、なぜかLP/レーベル側の方にはこの曲が抜けている)まったりしがちなアルバム全体をタイトに引き締めるような役割もあるように思った。曲の隅々に感じる影響されたであろう物は多々あるだろうし、割とスタンダードで意外性は無いかもしれないがメロウでどっしりとした表現をじっくり丁寧に焙煎するように聴かせるような力は頼もしい限り。じわじわと浸透するように1曲の中でその効力を存分に引き出している。安定していてぐっと聴く側は惹き付けられます。今後このまどろみがどうなっていくのかが気になる部分かもしれない。
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*Neptoon Records : LP/Digital [released]November 19, 2013
*bandcamp : Digital
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2012年のライブ映像。レコードストアデイの時でしょうか。
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