モントリオールのPeter Sagarのプロジェクト、Homeshake。Mac DeMarcoの元ライブギタリストでしたが今作あたりから自身のバンド中心になったのでしょうか。昨年の10月にリリースされたニューアルバム「In the Shower」モントリオールのDrones ClubでレコーディングされMike Wrightが携わっている。
もくもくとした独特の浮遊感を漂わせながら始まる#1 "She Can't Leave Me Here Alone Tonight"から前作より深くスムーズになっている印象だ。R&Bやソウルの影響も受けていると思われる雰囲気や方向性はそのまま貫きつつも輪郭がはっきりしてきて広範囲に響いているのではないだろうか。#2 "Chowder"などでも少し哀愁を伴ったヴォーカルがさらに微妙な温度変化を巧く演出している。とてもエモーショナルに聴こえる時もあれば月夜の様にひっそりとした印象に聴こえたりと常に変化して一定では無いがスーっと耳に浸透してきて本当に心地よい。#3 "Making A Fool Of You"でもゆるやかにアップダウンするギターサウンドにまどろむ。そして所々にコロコロとした不思議なサウンドがちょっとしたスパイス的に導入されているのもレトロスペーシーで面白い。曲の細かい部分まで聴き逃せない。#8 "Slow"はアルバムで一番振り幅の広さを見せていて流れるような美しさ。
渋さの中に艶っぽさも見え隠れしていて、それに沿うようにぴったりフィットするリズムも非常にまろやか。感情をふんだんに込めているんだけど丁寧かつ穏やかで肩の力がふっと抜けるリラックス感がなんとも小粋なアルバム。じわじわと聴く度に深みを増すかのよう。
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*Sinderlyn : LP/CD/Cassette[released]October 7, 2014
*iTunes : Digital
*日本盤は2015年 1/14に発売
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そしてなんと2015年1月にJerry PaperとEolaと共に来日ツアー全5公演を行います。こんなチャンス、これは観に行くしかないです!
【Jerry Paper/Homeshake/Eola 来日ツアー】
1/12(月) 神戸 - Space Eauuu
1/13(火) 大阪 - HOP KEN
1/16(金) 岡山 - studio CRAZY MAMA 1
1/17(土) 東京 - Soup
1/18(日) 浜松 - ZOOT HORN ROLLO
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2015-01-12
2014-11-29
Dories - Stripped
モントリオールで活動するDories。現在のメンバーはJosef McGuigan、Aidan O’Reilly、Chris Hauer、Spencer Curtisの4人でこの編成になったのは2014年ですが結成自体は2012年。今までbandcampなどで曲をアップしたりしていましたが、カセットテープとデジタルでEgg Paper Factoryから10月にリリースされたこの「Stripped」が彼らのフルデビュー作となるようです。6曲入り。
#1"Miniatures"はミニマルなリズムが根底にあってそこからひりひりとしたギターサウンドが大胆に盛り込まれるのが印象深い。#2 "Drip"ではパワフルな部分が突然飛び出し、#5 "Small Circles"ではローテンポから後半一気に加速する。時に壊れそうな程儚く響くメロディ、時に鋭くダイナミックだ。1曲の中で様々に変化するポストロック的な感じだが、その高低差が彼らの場合ぐっと凝縮され非常に明快。一見ランダムな様でしっかりと構築されたメロディとポップさが魅力かもしれない。要素が多くてもまとまりがある。でもやはりこうだと思ってもスルっとかわされる様な展開が全く掴めないのが聴いていて非常にワクワクする。動静の切り替えがなめらかで美しい#6 "Weaving Baskets"も必聴。
レコーディングは今年の2月で携わったのがRaff McMahan (Telstar Drugsのメンバー)というのも納得。新しい世代と言うかカルガリーとモントリオール、ビクトリアなどでこういった柔軟なセンスを持つバンドが同時多発的に続々と出て来ている気がする。今後もDoriesはもちろんその周辺にも注目。
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*Egg Paper Factory : Cassette/Digital [released]October 11, 2014
*bandcamp
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#1"Miniatures"はミニマルなリズムが根底にあってそこからひりひりとしたギターサウンドが大胆に盛り込まれるのが印象深い。#2 "Drip"ではパワフルな部分が突然飛び出し、#5 "Small Circles"ではローテンポから後半一気に加速する。時に壊れそうな程儚く響くメロディ、時に鋭くダイナミックだ。1曲の中で様々に変化するポストロック的な感じだが、その高低差が彼らの場合ぐっと凝縮され非常に明快。一見ランダムな様でしっかりと構築されたメロディとポップさが魅力かもしれない。要素が多くてもまとまりがある。でもやはりこうだと思ってもスルっとかわされる様な展開が全く掴めないのが聴いていて非常にワクワクする。動静の切り替えがなめらかで美しい#6 "Weaving Baskets"も必聴。
レコーディングは今年の2月で携わったのがRaff McMahan (Telstar Drugsのメンバー)というのも納得。新しい世代と言うかカルガリーとモントリオール、ビクトリアなどでこういった柔軟なセンスを持つバンドが同時多発的に続々と出て来ている気がする。今後もDoriesはもちろんその周辺にも注目。
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*Egg Paper Factory : Cassette/Digital [released]October 11, 2014
*bandcamp
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2014-11-22
Plastic Factory Records - Meet the Factory
Plastic Factory RecordsはモントリオールのGregとMikeによる新しいレーベル。今年の3月にNap Eyesの「Whine of the Mystic」から始まり、それに続く8月にはこのLP2枚組のコンピレーション「Meet the Factory」をリリースしている。
モントリオール、ハリファックス、ビクトリア、ニューヨークなどの出身、全20バンドから1曲ずつ入っているのだが曲目を見るだけでもレーベルの主宰者2人が関係した、もしくは周辺のバンドが集まっているのだろうなと想像が出来る。と、言うのもMikeはEach OtherのメンバーでありHomeshake、Un Blonde、Play Guitar、Nap Eyesなどはもちろん、彼らと繋がりの強いバンドが多い。自身のバンドもアルバム未収録の#14 "Buyer Be Brave"が収録されている。全体的に共通するのは軽やかでポップ、でもこだわりがしっかりある味わい深いユニークな楽曲が目白押しという印象。さりげなく変化球みたいな感じがして面白い。気のせいだろうか各バンド本来の雰囲気と今回は少し違う様にも思えた。(インナースリーブにはそれぞれの曲のレコーディングした場所などが記載されている)コンピレーションなのであれこれ聴きながらデジタルでも存分に楽しめるのだがこうやってフィジカルとしてLPを出す所が良いと思うし、がっつり聴けるのも嬉しい。暖かみのあるアートワークもどこかこの界隈のバンドの雰囲気が垣間見える気がした。
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*Plastic Factory Records : LP/Digital [released]August 6, 2014
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(※来年1月に同じくこのコンピにも収録のEolaと共に来日しますね!)Homeshake - I Don't Play
Hand Cream - OK OK OK
Freelove Fenner - Ursula Major
Fake Buildings - Matador Records
Each Other - Buyer Be Brave
モントリオール、ハリファックス、ビクトリア、ニューヨークなどの出身、全20バンドから1曲ずつ入っているのだが曲目を見るだけでもレーベルの主宰者2人が関係した、もしくは周辺のバンドが集まっているのだろうなと想像が出来る。と、言うのもMikeはEach OtherのメンバーでありHomeshake、Un Blonde、Play Guitar、Nap Eyesなどはもちろん、彼らと繋がりの強いバンドが多い。自身のバンドもアルバム未収録の#14 "Buyer Be Brave"が収録されている。全体的に共通するのは軽やかでポップ、でもこだわりがしっかりある味わい深いユニークな楽曲が目白押しという印象。さりげなく変化球みたいな感じがして面白い。気のせいだろうか各バンド本来の雰囲気と今回は少し違う様にも思えた。(インナースリーブにはそれぞれの曲のレコーディングした場所などが記載されている)コンピレーションなのであれこれ聴きながらデジタルでも存分に楽しめるのだがこうやってフィジカルとしてLPを出す所が良いと思うし、がっつり聴けるのも嬉しい。暖かみのあるアートワークもどこかこの界隈のバンドの雰囲気が垣間見える気がした。
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*Plastic Factory Records : LP/Digital [released]August 6, 2014
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(※来年1月に同じくこのコンピにも収録のEolaと共に来日しますね!)Homeshake - I Don't Play
Hand Cream - OK OK OK
Freelove Fenner - Ursula Major
Fake Buildings - Matador Records
Each Other - Buyer Be Brave
2014-07-20
The Group Sound - Romantic Notions
モントリオールを拠点に活動するThe Group Soundのニューアルバム「Romantic Notions」bandcampにリリースされたのは今年の7月ですが、レコーディング等は2012年と13年との事。
前作と比べると少し雰囲気に変化があるようにも思える。良い意味で落ち着きがあると言うか、メロウ要素がぐっと濃くなった感じがする。#1 "Art School Crush"からそんな休みの昼にまどろみながら聴きたくなる心地よい気怠さに包まれます。 未だ梅雨開けしないこの時期にフィットするような、全体的に湿度の高いサウンドなのだがどこか飄々とした軽やかさもある。しかしインストゥルメンタルの#3 "Migration"では突如コズミックな印象でやや機械的なサウンドを展開したと思いきや、そこから渦を巻きながら#4 "Hate So Eazzy"になだれ込む様に一瞬くらくらとする。先にビデオで公開されていて、タイトルにもなっている#7 "Romantic Notions"はこのアルバムの中でもひと際目立つ存在だろう。メロディの移ろいが美しく、その後全てを飲み込み風のように過ぎ去っていく躍動感。のびのびとしたヴォーカルとギターの音色の揺らめきに浸れる#8 "I, So Don't Care"なども必聴。細やかな感情の変化にシンクロするような音の豊かさがひっそりと垣間見えるアルバムではないだろうか。
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*bandcamp : digital [released]July 6, 2014
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Group Sound - Romantic Notions from Group Sounds on Vimeo.
前作と比べると少し雰囲気に変化があるようにも思える。良い意味で落ち着きがあると言うか、メロウ要素がぐっと濃くなった感じがする。#1 "Art School Crush"からそんな休みの昼にまどろみながら聴きたくなる心地よい気怠さに包まれます。 未だ梅雨開けしないこの時期にフィットするような、全体的に湿度の高いサウンドなのだがどこか飄々とした軽やかさもある。しかしインストゥルメンタルの#3 "Migration"では突如コズミックな印象でやや機械的なサウンドを展開したと思いきや、そこから渦を巻きながら#4 "Hate So Eazzy"になだれ込む様に一瞬くらくらとする。先にビデオで公開されていて、タイトルにもなっている#7 "Romantic Notions"はこのアルバムの中でもひと際目立つ存在だろう。メロディの移ろいが美しく、その後全てを飲み込み風のように過ぎ去っていく躍動感。のびのびとしたヴォーカルとギターの音色の揺らめきに浸れる#8 "I, So Don't Care"なども必聴。細やかな感情の変化にシンクロするような音の豊かさがひっそりと垣間見えるアルバムではないだろうか。
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*bandcamp : digital [released]July 6, 2014
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Group Sound - Romantic Notions from Group Sounds on Vimeo.
2014-05-31
Brave Radar - Message Centre
カナダ、モントリオールのレーベルFixture Recordsを運営する2人、Conor PrendergastとTessa SmithのバンドBrave RadarのカセットEP「Message Centre」 昨年レーベルのサンプラーに新曲は収録されていましたが、バンドとしてのリリースは2009年の「A Building」以来となる待望の新作。2012年のデモに基づき制作された物らしい。
#1 "Message Centre"の流れる様に軽やかなサウンドから始まり、#2 "Out of reach"の落ち着いたヴォーカルの清々しさ。躍動感が心地よい#4 "Too long weekend"と、いった感じにどこを切っても一貫としたミニマル・ポップが顔を出す。その姿勢は芯がぶれない印象と同時に明確さも感じ取る事が出来る。#8 "Again"もそうだがシンプルなのに音の移ろいや細やかなニュアンスが聴く側の想像力を掻き立ててユニークな面もある。内面から次々に湧き出て来るような柔らかいメロディ。決して単調にならずにゆるやかに明暗をつけていく。ほっこりとした懐かしい暖かさも彼らの忘れてはならない魅力なのだろう。そんな空気感やイメージはやはり主宰するレーベルのイメージとも自然とリンクしているようで、数あるレーベルの中でも独自の存在感を的確に発信し続けているのではと思える。
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*Fixture Records : cassette/digital [released]May 20, 2014
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ビデオもイメージと映像がいい感じにマッチしてて素敵です
#1 "Message Centre"の流れる様に軽やかなサウンドから始まり、#2 "Out of reach"の落ち着いたヴォーカルの清々しさ。躍動感が心地よい#4 "Too long weekend"と、いった感じにどこを切っても一貫としたミニマル・ポップが顔を出す。その姿勢は芯がぶれない印象と同時に明確さも感じ取る事が出来る。#8 "Again"もそうだがシンプルなのに音の移ろいや細やかなニュアンスが聴く側の想像力を掻き立ててユニークな面もある。内面から次々に湧き出て来るような柔らかいメロディ。決して単調にならずにゆるやかに明暗をつけていく。ほっこりとした懐かしい暖かさも彼らの忘れてはならない魅力なのだろう。そんな空気感やイメージはやはり主宰するレーベルのイメージとも自然とリンクしているようで、数あるレーベルの中でも独自の存在感を的確に発信し続けているのではと思える。
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*Fixture Records : cassette/digital [released]May 20, 2014
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ビデオもイメージと映像がいい感じにマッチしてて素敵です
2014-04-30
Telstar Drugs - Endless Strait
カナダ、カルガリー出身現在はモントリオールのエクスペリメンタルポップバンドTelstar DrugsのニューEP「Endless Strait」レコーディングは2013年との事ですが、今年の4月にデジタルとLPは限定でPerduからのリリース。全4曲のそれぞれがユニークでとにかく軽やか。内2人はFaux Furのメンバーとしても知られている。一聴するとこの周辺のバンドの特徴、儚くて美しいメロディラインやハーモニーに注目してしまうが(よく比較される所では同郷のWomen)もっと繊細なセンスを持っているように思えた。それはアートロックなのかもしれない。#1 "Pressed"もそうだが全体的にあくまで冷静さを保ちながら次第に曲の流れと共に表情を変えていく緻密な展開。#2 "Unglued"のように反復する最小限まで削ぎ落としたミニマルなリズムによってギターの感情の変化がかえって際立っている。日が差す柔らかい明るさと影のある憂いを同時に見ているかのよう。シンプルな物を上手く組み上げるのは絶妙なさじ加減が必要なのではと思うがそれを自然に表現している感じがする。 詰め込みすぎない余白を生かすギターポップ。ある意味受け手によって印象が変わるかもしれない。#6 "Glass Bottle" のひりひりとした緊張感、もこもこと凹凸のあるリズムからラストのギターの穏やかな音色は特に美しく響いている。
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*Perdu Records : LP/ Digital[released]April 25, 2014
*EGG PAPER FACTORY : Digital [released]April 26, 2014
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*Perdu Records : LP/ Digital[released]April 25, 2014
*EGG PAPER FACTORY : Digital [released]April 26, 2014
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2014-04-29
Doomsquad - Kalaboogie
トロント(またはモントリオール)のトリオDoomsquadのデビューフルアルバム「Kalaboogie」多方面的でエクスペリメンタルなサウンドを軸にじわじわと広がるサイケデリックさは思わず息を飲む。静けさの中に潜む豊かな表現が美しい#1 "When the Dead Become Infants"から#2 "Head Spirit (for our Mechanical Time)"へ突然視界が開けたように勢いを増しながら移行していく流れも良い。
サイケデリック要素も散りばめながらも彼らの場合どこかひんやりとしたエレクトロな質感に柔らかい有機的な音の躍動が見事に調和した、言うならば森系トランスなのではないだろうか。聴いて居ると体感気温がすっと下がっていくような気がする。
かと思えば#3 "Disremember/Dismemberment"や#4 "Waka Waka"などでは感情を発散させて時に呪文のようなヴォーカルも相まってミステリアスな雰囲気を増長させる。なんとも言えない不安感に突如襲われる#7 "Born from the Marriage of the Moon & a Crocodile"の凄みや昨年出たシングルにも収録されていた#9 "Ovoo"もヴォーカルのハーモニーとリズミカルな反響、音の重なりが深呼吸のような心地の良さを醸し出す。曲によって変幻自在な印象だ。ぜひとも静かな所で耳をすまして聴く事をオススメしたい。細やかな音のそれぞれに意図が隠されているように思えてインスピレーションが湧いてくる。
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*Hand Drawn Dracula : LP/ Digital[released]February 25, 2014
*No Pain In Pop : Digital[released]February 26, 2014
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サイケデリック要素も散りばめながらも彼らの場合どこかひんやりとしたエレクトロな質感に柔らかい有機的な音の躍動が見事に調和した、言うならば森系トランスなのではないだろうか。聴いて居ると体感気温がすっと下がっていくような気がする。
かと思えば#3 "Disremember/Dismemberment"や#4 "Waka Waka"などでは感情を発散させて時に呪文のようなヴォーカルも相まってミステリアスな雰囲気を増長させる。なんとも言えない不安感に突如襲われる#7 "Born from the Marriage of the Moon & a Crocodile"の凄みや昨年出たシングルにも収録されていた#9 "Ovoo"もヴォーカルのハーモニーとリズミカルな反響、音の重なりが深呼吸のような心地の良さを醸し出す。曲によって変幻自在な印象だ。ぜひとも静かな所で耳をすまして聴く事をオススメしたい。細やかな音のそれぞれに意図が隠されているように思えてインスピレーションが湧いてくる。
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*Hand Drawn Dracula : LP/ Digital[released]February 25, 2014
*No Pain In Pop : Digital[released]February 26, 2014
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2014-03-16
PyPy - Pagan Day
モントリオールから突如現れたPyPyのデビューアルバム「Pagan Day」リリースは今年の2月にSlovenly Recordingsから。
その正体はRed Mass、Duchess Says、CPC Gangbangsのメンバーからなるバンド。その組み合わせだけでも十分濃厚である事が想像出来ますが、サウンドの方もかなりエッジを効かせたパワフルかつサイケデリックなアルバム。
#1 "Pagan Day"からノイジーに攻めまくるパンクなサウンドに圧倒される。ゴリゴリと緩急を付けながら突き進む#2 "New York"も然り、紅一点のヴォーカルのエキセントリックな存在感はカリスマ的ですらあって察するにバンドの最も重要な部分なのだと思う。そしてそれを完全に網羅している他メンバーのタイトで絶対的な演奏力。どちらが欠けても成り立たない。ダイナミックなギターラインは時にメロデックに響き渡っていて表現の幅の広さが伺える。疾走感のあるパンクな曲も良いが# "Molly"では霧に包まれたような湿度の高いサウンドを展開している。#4 "Daffodils"はどこかミニマルさも感じられて彼らが勢いだけでなく混沌とした中にアートなニュアンスが意図的に散りばめられているように感じた。ラストの#7 "Ya Ya Ya / Psychedelic Overlords"も変化球。パンチが効いていて強い印象を残す。しかしサイケな雰囲気を醸し出しギリギリの危うさを抱えながら全力で駆け抜けるようなスリルは痛快。
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*Slovenly Recordings :LP/CD/Digital[released]February 11, 2014
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彼らのリハーサルスペースでの#2 "New York"セッション映像。姐さんかぶってます
Entretien normal de musique ||| PyPy *NEW YORK from Entretien normal de musique on Vimeo.
その正体はRed Mass、Duchess Says、CPC Gangbangsのメンバーからなるバンド。その組み合わせだけでも十分濃厚である事が想像出来ますが、サウンドの方もかなりエッジを効かせたパワフルかつサイケデリックなアルバム。
#1 "Pagan Day"からノイジーに攻めまくるパンクなサウンドに圧倒される。ゴリゴリと緩急を付けながら突き進む#2 "New York"も然り、紅一点のヴォーカルのエキセントリックな存在感はカリスマ的ですらあって察するにバンドの最も重要な部分なのだと思う。そしてそれを完全に網羅している他メンバーのタイトで絶対的な演奏力。どちらが欠けても成り立たない。ダイナミックなギターラインは時にメロデックに響き渡っていて表現の幅の広さが伺える。疾走感のあるパンクな曲も良いが# "Molly"では霧に包まれたような湿度の高いサウンドを展開している。#4 "Daffodils"はどこかミニマルさも感じられて彼らが勢いだけでなく混沌とした中にアートなニュアンスが意図的に散りばめられているように感じた。ラストの#7 "Ya Ya Ya / Psychedelic Overlords"も変化球。パンチが効いていて強い印象を残す。しかしサイケな雰囲気を醸し出しギリギリの危うさを抱えながら全力で駆け抜けるようなスリルは痛快。
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*Slovenly Recordings :LP/CD/Digital[released]February 11, 2014
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彼らのリハーサルスペースでの#2 "New York"セッション映像。姐さんかぶってます
Entretien normal de musique ||| PyPy *NEW YORK from Entretien normal de musique on Vimeo.
2014-03-05
Each Other - Being Elastic
モントリオールを拠点に活動するトリオ、Each Other待望のデビューフルアルバム「Being Elastic」2011年からEPやシングルを出して来た彼ら。以前から独自のセンスと抜群のメロディが際立っていたがその積み重ねが開花したのだろうか、フルアルバムというこれまで以上のボリュームでも予想を見事にひっくり返してくれる自由度の高いユニークな内容となっている。
これほどに音のジャンルを断定しにくいのも珍しく(そんな事しなくても良いが)それは聴く側によって変わり偏見を持たせない。#1 "About the Crowd"のように人懐っこいポップさが常にあるのでシンプルに聴き手に響いてくる。それだけ吸収したものを自分のスタイルに落とし込む表現力に富んだバンドなのだと改めて感じる。もちろん、細かい部分でのこだわりも曲の随所にあるように思う。BradとMikeコンビの息の合ったヴォーカルのハーモニー、2本のギターの掛け合いでは(時にギターでベースラインも兼ねる)身軽でひねりの効いた柔軟なサウンドを展開させている。さらにサウンドをがっちり支えつつ、ユニークな彩りを添えているChristianの叩き出すドラムの躍動感はメロディに沿うようにフィットして明確。そして何より楽しさが伝わって来るのが良い。3人の絶妙な相互作用が最大の強みなのかもしれない。曲によって印象が大分違うがやりたい事を思う存分に詰め込んでいる充実感がある。#9 "Seeing Doubles, Dreaming Troubles"での唐突に吹っ切れて荒ぶるサウンドには潔さを感じるし、#11 "Swell Patterns"はハーモニーの盛り上がりはのびやかでエモーショナル。縦の触れ幅が大きくタイトル通りまさに屈託の無い、自在に弾むサウンド。
音以外で気になるのがアルバムアートワークや#8 "Your Ceiling Is My Floor"のビデオ。今までの小洒落た感じと異なり自らがフューチャーされている思い切ったもの。むしろこっちが自然体というか素なのかもしれないが、ちょっとだけ風変わりな人間味溢れる部分も魅力なのだろう。
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*Lefse Records : CD/LP/Digital [released]March 4, 2014
(*Fat Possum Records)
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これほどに音のジャンルを断定しにくいのも珍しく(そんな事しなくても良いが)それは聴く側によって変わり偏見を持たせない。#1 "About the Crowd"のように人懐っこいポップさが常にあるのでシンプルに聴き手に響いてくる。それだけ吸収したものを自分のスタイルに落とし込む表現力に富んだバンドなのだと改めて感じる。もちろん、細かい部分でのこだわりも曲の随所にあるように思う。BradとMikeコンビの息の合ったヴォーカルのハーモニー、2本のギターの掛け合いでは(時にギターでベースラインも兼ねる)身軽でひねりの効いた柔軟なサウンドを展開させている。さらにサウンドをがっちり支えつつ、ユニークな彩りを添えているChristianの叩き出すドラムの躍動感はメロディに沿うようにフィットして明確。そして何より楽しさが伝わって来るのが良い。3人の絶妙な相互作用が最大の強みなのかもしれない。曲によって印象が大分違うがやりたい事を思う存分に詰め込んでいる充実感がある。#9 "Seeing Doubles, Dreaming Troubles"での唐突に吹っ切れて荒ぶるサウンドには潔さを感じるし、#11 "Swell Patterns"はハーモニーの盛り上がりはのびやかでエモーショナル。縦の触れ幅が大きくタイトル通りまさに屈託の無い、自在に弾むサウンド。
音以外で気になるのがアルバムアートワークや#8 "Your Ceiling Is My Floor"のビデオ。今までの小洒落た感じと異なり自らがフューチャーされている思い切ったもの。むしろこっちが自然体というか素なのかもしれないが、ちょっとだけ風変わりな人間味溢れる部分も魅力なのだろう。
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*Lefse Records : CD/LP/Digital [released]March 4, 2014
(*Fat Possum Records)
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2014-02-17
Alden Penner - Exegesis
元The Unicornsメンバー、Alden Pennerのソロ作「Exegesis」ソロでは2011年にも出しており、今年に入ってからはEP「Precession」も発表。このアルバムにはこのEPからの4曲を含む全11曲。今まで何かしらの活動での作品を聴く事が出来ており、The Unicorns後に組んで活動していたClues、The Hidden Wordsはやはり他のメンバーの影響や色が濃く出ている印象でそれも非常に興味深かったのだが、ソロ作は自身の内面にが反映されたような深みがある。
しかし完全に別物と分けてしまっている訳では無さそうだ。例えばひと際にぎやかな高まりを見せる#2 "Louis XIV"や#4 "Lovely Legs"はClues時代に演奏していた曲が元となっているようで、(おそらくライブで演奏していたのでは)それはもう一つのThe Hidden Wordsでの活動も然り。あくまで過去の活動あってこそのなのだろう。#3 "A Beautiful Dream"の開けた高揚感にも耳を奪われる。そういった意味では今までのキャリアを存分に落とし込んだ作品かもしれない。それぞれの曲によってアプローチや表現の仕方が異なれど、圧倒的な存在感を放っているヴォーカルは全てを統括するようで思わず聴き入ってしまう。それはソロになってからさらに奥行きが出ているようにも思う。哀愁を漂わせながら移ろう美しいメロディも相まって時に独特な浮遊感をもって、またある時はじっくり音に溶け込むように芯から響いてくる。
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もう一つ驚きだったのが先日のThe Unicorns再結成のニュース。まだ詳細は決まっていないのでファンとしては両手を挙げて喜べないが、オリジナルメンバーの3人でライブを行う計画などがあるそう。本国Exclaim!のこの記事から感じるのは今まで実は地道に計画が練られていたようにも見えるし、一方でただ単に話の段階とも取れる。もし実現すれば今年で解散10年後というのは偶然か必然か、続報が気になる。
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*bandcamp[released]February 4, 2014
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しかし完全に別物と分けてしまっている訳では無さそうだ。例えばひと際にぎやかな高まりを見せる#2 "Louis XIV"や#4 "Lovely Legs"はClues時代に演奏していた曲が元となっているようで、(おそらくライブで演奏していたのでは)それはもう一つのThe Hidden Wordsでの活動も然り。あくまで過去の活動あってこそのなのだろう。#3 "A Beautiful Dream"の開けた高揚感にも耳を奪われる。そういった意味では今までのキャリアを存分に落とし込んだ作品かもしれない。それぞれの曲によってアプローチや表現の仕方が異なれど、圧倒的な存在感を放っているヴォーカルは全てを統括するようで思わず聴き入ってしまう。それはソロになってからさらに奥行きが出ているようにも思う。哀愁を漂わせながら移ろう美しいメロディも相まって時に独特な浮遊感をもって、またある時はじっくり音に溶け込むように芯から響いてくる。
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もう一つ驚きだったのが先日のThe Unicorns再結成のニュース。まだ詳細は決まっていないのでファンとしては両手を挙げて喜べないが、オリジナルメンバーの3人でライブを行う計画などがあるそう。本国Exclaim!のこの記事から感じるのは今まで実は地道に計画が練られていたようにも見えるし、一方でただ単に話の段階とも取れる。もし実現すれば今年で解散10年後というのは偶然か必然か、続報が気になる。
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*bandcamp[released]February 4, 2014
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2014-01-04
MOLD BOY - Years
bandcampに気がつけばリリースしているモントリオールのMOLD BOYはAlex Calderの別プロジェクトで知られている。昨年、年の瀬に新たにリリースされた6曲音源その名も「Years」
クレジットは2013年となっているがFacebookの本人投稿によると2010年に作られた曲らしい。(となるとこれは以前Mac DeMarcoと組んでいたバンドMakeout Videotape活動時と並行してたのか?)そう思うとこの頃から目指す所は別にあったのだろうし、数年前の色々なバンドとリンクしているみたいでちょっと別の見方もできると感じた。#1 "YEARS"からザラザラとした質感でどっぷり深みにハマる。浮遊するヴォーカルに直線的なリズムが溶け込むように交差する#2 "MOVING SLOW"、一転#3 "CARLITO"は閉鎖的な部分から一気に視界が開けたようなメロディの煌めきも。#5 "HOLIDAY"は特にドリーミーな広がりに覆われている(でも最後はブチ切り) 現在メインとも言えるAlex Calderの音より全体的にシンプルで荒削りな雰囲気はあっても、音の渦にずぶずぶと引きずり込まれるノイジーさはこちらでもしっかり健在。すでにしっかり方向性は定まっていたのではないだろうか。この時期にYearsというタイトルで突如リリースしたのは偶然か、年末年始の何かの節目なのかは分かりませんが混沌とした空気の中にふっと姿を出す淡い明るさが印象に強く残る。
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*bandcamp : Digital[released]December 29, 2013
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クレジットは2013年となっているがFacebookの本人投稿によると2010年に作られた曲らしい。(となるとこれは以前Mac DeMarcoと組んでいたバンドMakeout Videotape活動時と並行してたのか?)そう思うとこの頃から目指す所は別にあったのだろうし、数年前の色々なバンドとリンクしているみたいでちょっと別の見方もできると感じた。#1 "YEARS"からザラザラとした質感でどっぷり深みにハマる。浮遊するヴォーカルに直線的なリズムが溶け込むように交差する#2 "MOVING SLOW"、一転#3 "CARLITO"は閉鎖的な部分から一気に視界が開けたようなメロディの煌めきも。#5 "HOLIDAY"は特にドリーミーな広がりに覆われている(でも最後はブチ切り) 現在メインとも言えるAlex Calderの音より全体的にシンプルで荒削りな雰囲気はあっても、音の渦にずぶずぶと引きずり込まれるノイジーさはこちらでもしっかり健在。すでにしっかり方向性は定まっていたのではないだろうか。この時期にYearsというタイトルで突如リリースしたのは偶然か、年末年始の何かの節目なのかは分かりませんが混沌とした空気の中にふっと姿を出す淡い明るさが印象に強く残る。
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*bandcamp : Digital[released]December 29, 2013
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2013-12-10
Freelove Fenner / Do Not Affect A Breezy Manner
モントリオールのトリオ、Freelove FennerのLPでは初となる「Do Not Affect A Breezy Manner」はFixture Recordsからバンド3作目となるリリース。レコーディングは今回も彼らのスタジオThe Bottle Gardenとの事。(おそらく毎回)
18曲の中で次から次へと途切れる事なく印象が変化していき、その都度気持ちまで切り替るのがなんだか新鮮に思えた。しかしアルバムの一体感はしっかりあって、一貫として耳に自然に馴染んでいくミニマルなリズム感と有機的なギターの揺らぎとの対比がシンプルかつユニーク。そこに時に暖かく、時にクールさを纏った豊かなヴォーカルが加わるとさらに立体的な魅力を生み出す。柔軟な旋律にソリッドな質感が映える#1 "In The Sound"を始め、メインの歌い手が変わり掛け合いも素敵な#6 "Dr. D"、躍動感のあるギターサウンドが自由に発揮されている#12 "Mary"、#14 "Girls From Hampton"はゆったりとした移ろいが美しい。各曲それぞれの中に思わずハッとする様なメロディ、アイデアが万華鏡のように違う景色を見せてくれるようだ。よく聴いているとそれこそ一音単位でもエレガントさを感じるようだ。
昨年の「Pineapple Hair E.P.」の浮遊感とはまた少し違い今回はタイトでシャープな一面が際立っているようで3人の小粋なアンサンブル感が出ているのではとも思った。
奥が深い洗練されたポップ。本当に必要なものだけが浮き彫りになっている居心地の良さ。
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*Fixture Records[released]November 19, 2013
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#1 "In The Sound"のビデオも素敵です
18曲の中で次から次へと途切れる事なく印象が変化していき、その都度気持ちまで切り替るのがなんだか新鮮に思えた。しかしアルバムの一体感はしっかりあって、一貫として耳に自然に馴染んでいくミニマルなリズム感と有機的なギターの揺らぎとの対比がシンプルかつユニーク。そこに時に暖かく、時にクールさを纏った豊かなヴォーカルが加わるとさらに立体的な魅力を生み出す。柔軟な旋律にソリッドな質感が映える#1 "In The Sound"を始め、メインの歌い手が変わり掛け合いも素敵な#6 "Dr. D"、躍動感のあるギターサウンドが自由に発揮されている#12 "Mary"、#14 "Girls From Hampton"はゆったりとした移ろいが美しい。各曲それぞれの中に思わずハッとする様なメロディ、アイデアが万華鏡のように違う景色を見せてくれるようだ。よく聴いているとそれこそ一音単位でもエレガントさを感じるようだ。
昨年の「Pineapple Hair E.P.」の浮遊感とはまた少し違い今回はタイトでシャープな一面が際立っているようで3人の小粋なアンサンブル感が出ているのではとも思った。
奥が深い洗練されたポップ。本当に必要なものだけが浮き彫りになっている居心地の良さ。
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*Fixture Records[released]November 19, 2013
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#1 "In The Sound"のビデオも素敵です
2013-09-20
Chevalier Avant Garde / Resurrection Machine
カナダはモントリオールのデュオChevalier Avant Gardeのセカンドフルアルバム
「Resurrection Machine」リリースは同じくモントリオールのレーベルFixture Recordsから。デビュー作「Heterotopias」の他にスプリットや7"でのリリースもあった彼ら。
1曲ごとと言うよりはアルバム通して聴くと何か大きなもの(ないしそちら側)にぐっとのめり込んでしまう強い引力。その世界観にどっぷり浸れる感じがする。冒頭#1 "Nowhere"の爽やかに煌めくシンセポップから始まり、合間のインストゥルメンタルの曲#3 "Five Of Cups"ぐらいから序々にどこかに迷い込んだ様な不思議な空気が漂い始める。空間が歪む様なスペーシーなトリップ感。ユニークなのに音に棘が無く角が取れたなめらかさ。ミニマルですっと体に吸収されて、ひんやりとした中にもおほろげに存在する温度がとても心地よい。変化していくサウンドに馴染んで表れては残響と共に消えるヴォーカルの感情の移ろいも印象的だ。特に#8 "The Love Run"はメロディの奥にこもった暖かみを感じる。
躍動感のある#7 "Return"や#11 "Nothing Between"などはアーバンな雰囲気も醸し出しつつ、その輪郭は極めて有機的。どこまでも繋がっている奥行き感と瞑想するようなドリーミーな残響に包まれる。聴く度に違った発見が出来そうなアルバム。
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*Fixture Records : LP[released]September 10, 2013
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#1 "Nowhere"のミュージックビデオ
「Resurrection Machine」リリースは同じくモントリオールのレーベルFixture Recordsから。デビュー作「Heterotopias」の他にスプリットや7"でのリリースもあった彼ら。
1曲ごとと言うよりはアルバム通して聴くと何か大きなもの(ないしそちら側)にぐっとのめり込んでしまう強い引力。その世界観にどっぷり浸れる感じがする。冒頭#1 "Nowhere"の爽やかに煌めくシンセポップから始まり、合間のインストゥルメンタルの曲#3 "Five Of Cups"ぐらいから序々にどこかに迷い込んだ様な不思議な空気が漂い始める。空間が歪む様なスペーシーなトリップ感。ユニークなのに音に棘が無く角が取れたなめらかさ。ミニマルですっと体に吸収されて、ひんやりとした中にもおほろげに存在する温度がとても心地よい。変化していくサウンドに馴染んで表れては残響と共に消えるヴォーカルの感情の移ろいも印象的だ。特に#8 "The Love Run"はメロディの奥にこもった暖かみを感じる。
躍動感のある#7 "Return"や#11 "Nothing Between"などはアーバンな雰囲気も醸し出しつつ、その輪郭は極めて有機的。どこまでも繋がっている奥行き感と瞑想するようなドリーミーな残響に包まれる。聴く度に違った発見が出来そうなアルバム。
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*Fixture Records : LP[released]September 10, 2013
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#1 "Nowhere"のミュージックビデオ
2013-08-31
Nanimal / Karma Kamikaze EP
Nanimalはモントリオール発の4人組ニューバンド。今年7月に初となる「Karma Kamikaze EP」をbandcampでデジタルリリース。メンバーの内2人はParlovrのLouisとJeremy、そしてGulferのメンバーのVincent。だからでしょうか音を聴けば納得のパワフルでポップな曲が見事に揃ってます。やはりグランジっぽさがうっすらと出ている#1 "Karma Kamikaze" (このEPのタイトルでもあるがニュアンス的な物が気になる所)や以前Parlovrでも音源にはなって無いが演奏はしていた#2 "Muffin"は特にタイトかつエモーショナル。一転#3 "Picnic On The Moon"はメロディアスな旋律がセンチメンタル。ただ単にテンションの高さだけでは無い緩急を付ける一面が。
でも強い印象を残すのは駆け抜ける勢いが聴いていて爽快なガレージポップな面ですが、全体的に硬質というよりギターサウンドが背後で反響するようなドリーミーさに溢れている。(ほんの少しシューゲイザー的なのかなとも感じた)この4曲でまだまだバンドの全貌までとは行かないかもしれないが、フレンドリーな魅力が存分に伝わって来たEP。今後どうなって行くのか楽しみ。—————————————————————————————————————————
*bandcamp : Digital[released]July 24, 2013
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でも強い印象を残すのは駆け抜ける勢いが聴いていて爽快なガレージポップな面ですが、全体的に硬質というよりギターサウンドが背後で反響するようなドリーミーさに溢れている。(ほんの少しシューゲイザー的なのかなとも感じた)この4曲でまだまだバンドの全貌までとは行かないかもしれないが、フレンドリーな魅力が存分に伝わって来たEP。今後どうなって行くのか楽しみ。—————————————————————————————————————————
*bandcamp : Digital[released]July 24, 2013
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2013-07-24
CROSSS / Obsidian Spectre
カナダで活動するトリオ、Crosss(拠点はハリファックス、モントリオール、トロントと表記が複数あり時期によって違ったのかも)今年6月にリリースされたデビューアルバム「Obsidian Spectre」
グランジ、サイケデリックたまにメタル要素もほんのり漂い、地を這うヘビーでどっしりとしたサウンドが渦巻いていて#1 "Loki"からずるずると引き込まれます。
サウンド的にダークながらも、ヴォーカルの熱はそんなモノトーンの中にビビットな色を添える様な存在感。#2 "Smoke"の中盤からの鮮やかな流れや、特に#4 "Witching Hour"はどこかセンチメンタルとも取れるメロディもパワフルなリズムと絡み一層インパクト大。アルバムの曲のほとんど、つまりA面ではユニークな曲の展開に見られるタイトな演奏、言い換えればしたたかさと感情的かつストレートに熱を発散させている部分とが持ちつ持たれつで巧く作用している。
一方のB面は20分にも渡るエクスペリペンタルなインストの#8 "Will-o'-The-Wisp"のみという大胆な構成になっているのにはちょっと驚いた。じわりとノイジーなサウンドを重ねながら起承転結の内容で興味深い。根っこの部分は共通していてもアプローチが全く異なっている。が、それもそのはず。クレジットによるとA面とB面ではメンバーとレコーディング時期が異なります。どちらもAndy Marchを中心にA面の方はハリファックスで、(おそらく現在活動しているトリオでのレコーディング)B面は2009年にモントリオールでレコーディングされたものらしく納得。そういった意味ではこのアルバムはバンドの今までの活動遍歴が浮き彫りになっている内容なのではないだろうか。
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*Telephone Explosion : 12"[released]June 11, 2013
*bandcamp : Digital
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#1 "Loki" 怪しげな雰囲気のビデオ。
Crosss - "Lucky Loki" 2013 from Jeremy Jansen on Vimeo.
じわじわ痺れて来る #3"Bones Brigade"
グランジ、サイケデリックたまにメタル要素もほんのり漂い、地を這うヘビーでどっしりとしたサウンドが渦巻いていて#1 "Loki"からずるずると引き込まれます。
サウンド的にダークながらも、ヴォーカルの熱はそんなモノトーンの中にビビットな色を添える様な存在感。#2 "Smoke"の中盤からの鮮やかな流れや、特に#4 "Witching Hour"はどこかセンチメンタルとも取れるメロディもパワフルなリズムと絡み一層インパクト大。アルバムの曲のほとんど、つまりA面ではユニークな曲の展開に見られるタイトな演奏、言い換えればしたたかさと感情的かつストレートに熱を発散させている部分とが持ちつ持たれつで巧く作用している。
一方のB面は20分にも渡るエクスペリペンタルなインストの#8 "Will-o'-The-Wisp"のみという大胆な構成になっているのにはちょっと驚いた。じわりとノイジーなサウンドを重ねながら起承転結の内容で興味深い。根っこの部分は共通していてもアプローチが全く異なっている。が、それもそのはず。クレジットによるとA面とB面ではメンバーとレコーディング時期が異なります。どちらもAndy Marchを中心にA面の方はハリファックスで、(おそらく現在活動しているトリオでのレコーディング)B面は2009年にモントリオールでレコーディングされたものらしく納得。そういった意味ではこのアルバムはバンドの今までの活動遍歴が浮き彫りになっている内容なのではないだろうか。
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*Telephone Explosion : 12"[released]June 11, 2013
*bandcamp : Digital
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#1 "Loki" 怪しげな雰囲気のビデオ。
Crosss - "Lucky Loki" 2013 from Jeremy Jansen on Vimeo.
じわじわ痺れて来る #3"Bones Brigade"
2013-07-21
Red Mass / Cindy Lee Split 7"
バンクーバーのMongrel Zineから今年4月にリリースされた「Red Mass / Cindy Lee Split 7"」今までZineをメインに発信し続けている様でしたが、今回初のレコードリリース。
モントリオールを拠点に活動するRed Mass。中心的なバンドメンバーに加え、オフィシャルのページを見ても分かる通りミュージシャンはもちろんアーティストやライターも数多く所属しているらしく(国籍も様々)音楽/アート集団と言った所だろうか。ちなみに今回はKing Khanも参加しており、その他メンバーもサイトに出ている。A面はそんなRed Massの曲、"Candy"が収録されておりサイケデリックど真ん中なサウンドが展開されている。感情溢れるヴォーカルや多様な楽器の音色が四方八方から飛び交い浮遊感たっぷり。万華鏡のような広がりのある雰囲気に飲まれる。
B面に収録されているのはバンクーバーのCindy Lee(元WomenとYung Mumsのメンバーを中心とするプロジェクト)の曲、"Holding The Devil's Hand"。この曲は昨年末にリリースしたデビュー作「Tatlashea」にも入っており、アルバムの中でも特にハーモニーの美しさが際立っている曲。穏やかでありながらも同時に脆さと隣合わせといった感じで、背後に潜むダークな部分がうっすらと透けて見える様な雰囲気がそのまま瞬時にパックされている。今年2月に当ブログでインタビュー(※現在は削除しています)した際に出来るだけその事に気を使っているのが伺えたが、まさに見事に実現されているのでは。
どちらの曲も音が非常に繊細で感情が豊か。ジャケットに書かれた様々な種類の悪魔がうごめいているイラストとも深くリンクしている様に思えて、視覚的にも強く印象に残る。
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*Mongrel Zine : 7"vinyl[released]April 1, 2013
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アートワークは両面でこちらはRed Mass側。
モントリオールを拠点に活動するRed Mass。中心的なバンドメンバーに加え、オフィシャルのページを見ても分かる通りミュージシャンはもちろんアーティストやライターも数多く所属しているらしく(国籍も様々)音楽/アート集団と言った所だろうか。ちなみに今回はKing Khanも参加しており、その他メンバーもサイトに出ている。A面はそんなRed Massの曲、"Candy"が収録されておりサイケデリックど真ん中なサウンドが展開されている。感情溢れるヴォーカルや多様な楽器の音色が四方八方から飛び交い浮遊感たっぷり。万華鏡のような広がりのある雰囲気に飲まれる。
B面に収録されているのはバンクーバーのCindy Lee(元WomenとYung Mumsのメンバーを中心とするプロジェクト)の曲、"Holding The Devil's Hand"。この曲は昨年末にリリースしたデビュー作「Tatlashea」にも入っており、アルバムの中でも特にハーモニーの美しさが際立っている曲。穏やかでありながらも同時に脆さと隣合わせといった感じで、背後に潜むダークな部分がうっすらと透けて見える様な雰囲気がそのまま瞬時にパックされている。
どちらの曲も音が非常に繊細で感情が豊か。ジャケットに書かれた様々な種類の悪魔がうごめいているイラストとも深くリンクしている様に思えて、視覚的にも強く印象に残る。
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*Mongrel Zine : 7"vinyl[released]April 1, 2013
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アートワークは両面でこちらはRed Mass側。
2013-07-07
Mavo / Mavo 7''
モントリオールで活動するトリオ、Mavo。セルフタイトルの「Mavo 7''」がFixture Recordsから7月にリリース。2008年頃から活動し、これまで同レーベルのコンピレーションに曲が収録されていたりデジタルの音源もありましたがフィジカルでは初。リリースが待ち望まれていました。レーベルのページにも詳しく書いてある通りメンバーはVo/GのMitz Takahashi(大阪生まれの方で以前はSoy Captain、Couleesで活動。家具デザイナーでもあります)、Ba/Dr/ChoはConor Pretenderghost(Brave Radar)、さらにゲストにJackson MacIntosh(Sheer Agony)が参加しているそう。
#1 "Mock My Accent"では浮遊感が伴うサイケポップでギターのうねりが効果的に映え、#2 "Horrible Brit Pop Haircut"もメロディこそドリーミーだが芯にある力強さがひしひしと熱となって伝わってくる。最後の#3 "Totally Tired"はとびきり軽やかで同時にミニマルさも感じる。どの曲もとてもポップで丹念な印象を受けた。ひと捻りあるどこかユーモラスな雰囲気のジャングルポップ。でも全体に漂うのは昼寝で眠りにつく前のまどろみのような脱力感。それが最高に心地良い。
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*Fixture Records : 7"vinyl / Digital[released]July 2, 2013
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#1 "Mock My Accent"では浮遊感が伴うサイケポップでギターのうねりが効果的に映え、#2 "Horrible Brit Pop Haircut"もメロディこそドリーミーだが芯にある力強さがひしひしと熱となって伝わってくる。最後の#3 "Totally Tired"はとびきり軽やかで同時にミニマルさも感じる。どの曲もとてもポップで丹念な印象を受けた。ひと捻りあるどこかユーモラスな雰囲気のジャングルポップ。でも全体に漂うのは昼寝で眠りにつく前のまどろみのような脱力感。それが最高に心地良い。
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*Fixture Records : 7"vinyl / Digital[released]July 2, 2013
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2013-05-12
No Joy / Wait To Pleasure
モントリオールのNo Joyの今年4月にリリースされた2ndフルアルバム「Wait To Pleasure」2010年のデビュー作「Ghost Blonde」から2012年の「Negaverse EP」を経ての新作。今回もMexican Summer Recordsから。
ざっくり言うとシューゲイザーとハードコアがまんべんなく混ぜ合わさったサウンドなのだが、もちろんそれだけでは無い。若干浮遊感の割合が強くなったのかと思えるがそれによって立体的な深みが加わり、#2 "Hare Tarot Lies"などは水面の波紋のような音の広がりで魅せる。#6 "Lizard Kids"の時に疾走したり、冒頭の#1 "E"におけるヘビィなギターサウンドを炸裂させたりするハードコアな部分は磨りガラスで1枚挟んで見えているといった感じだ。しかしそれによって彼女達のボーカルはより魅力的に浮かび上がって来る。辛口ドリーミーというか、冷たい感じはしないのにだからといってこちらに熱心に話しかけてくる風でもなく、聴き手側との距離感が程よく保たれているといった印象。
なんだかこの突き放しそうで放さない空気感は聴き覚えがあるなと思っていたら、このアルバムのプロデューサーがViolensのJorge Elbrechtだというのを実は聴き終わってから後追いで知りました。確かにと思う所が多々あり納得。こんなに自然にマッチするとはちょっとびっくり。
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*Mexican Summer Records : LP/CD/mp3[released]April 23, 2013
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ざっくり言うとシューゲイザーとハードコアがまんべんなく混ぜ合わさったサウンドなのだが、もちろんそれだけでは無い。若干浮遊感の割合が強くなったのかと思えるがそれによって立体的な深みが加わり、#2 "Hare Tarot Lies"などは水面の波紋のような音の広がりで魅せる。#6 "Lizard Kids"の時に疾走したり、冒頭の#1 "E"におけるヘビィなギターサウンドを炸裂させたりするハードコアな部分は磨りガラスで1枚挟んで見えているといった感じだ。しかしそれによって彼女達のボーカルはより魅力的に浮かび上がって来る。辛口ドリーミーというか、冷たい感じはしないのにだからといってこちらに熱心に話しかけてくる風でもなく、聴き手側との距離感が程よく保たれているといった印象。
なんだかこの突き放しそうで放さない空気感は聴き覚えがあるなと思っていたら、このアルバムのプロデューサーがViolensのJorge Elbrechtだというのを実は聴き終わってから後追いで知りました。確かにと思う所が多々あり納得。こんなに自然にマッチするとはちょっとびっくり。
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*Mexican Summer Records : LP/CD/mp3[released]April 23, 2013
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2013-04-21
Dirty Beaches / Water Park OST
ちなみにEvan Prosofsky監督は最近の作品ではGrimes "Oblivion"のビデオ などを手がけている。「WATERPARK」はアルバムのアートワーク写真も物語っている様に対象となっているのは実在するウエスト・エドモントン・モールのウォーターパーク。(北米最大の室内プールらしいです) 以前indiegogoで出資者を募っていたページにも説明されており監督曰く、"audio/visual exploration of West Edmonton Mall"との事。予告編的な映像を見る限り視覚と聴覚の絶妙なコラボレーションと言った感じなんでしょうか。
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*'a' Records : 10"
*bandcamp : Digital[released]February 18, 2013
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オフィシャルトレーラーも素敵。
WATERPARK Official Trailer from Evan Prosofsky on Vimeo.
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映像と音楽を合わせて公開した時の様子なんでしょうか、(実際に体感してみたいですね!)両者の話も少しだけ出て来ます。
Dirty Beaches vs. Evan Prosofsky 'Waterpark' at CPH:DOX from CPH:DOX on Vimeo.
2013-03-28
Alex Calder / Time
カナダ、エドモントン出身で現在はモントリオールに拠点を移し活動するシンガーソングライターAlex Calder。Captured TracksからEP「Time」をリリース。レーベル名と音を聴いて思わず納得するのが、彼はMac DemarcoとMakeout Videotapeというバンドで2008年〜11年頃まで活動。(セッション映像)さらにMac Demarcoの"Only You"のビデオに女装して登場していたり等々かなり縁は深い。現在の活動拠点がモントリオールで同じという事もあり、もしこのまま別々の道に進まず一緒のバンドに居たらどうなってたんだろうと想像してしまいます。
でもやはりそれだけで括ってしまうのはもったいないし、どうしても比較してしまいますが7曲のEPだけでも存分に魅力的で個性を放っているのでは思う。メロディはゆるやかで#1 "Suki and Me"から耳が釘づけになる。ずぶずぶとした音の揺らぎや重なりが常に際立っていて、ふとした瞬間が混沌として飲まれそうになる。#5 "Captivate"などは気が付くと完全に周りまで巻き込まれているようなざらつき感。ほんの少し内省的な印象のヴォーカルも相まって歪みながら共に変化していく音も聴きごたえ満点。
しかし対照的にベース/ドラムのリズムは直線的でくっきりとしているので、変にゆるくなりすぎずにポップな軽やかさを保っている。背後に流れる豊かなベースラインもさり気ない。特に#2 "Light Leave Your Eyes"はポップさとが絶妙にマッチしている。もし彼が次に出すのがフルアルバムだとしたらまだ23歳という若さと今後どんな感じになっていくのかが非常に楽しみであるし、始めに挙げたエピソードのインパクトが多少かすんで今以上に磨きがかかっていくのではと思った。
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*Captured Tracks : CD/LP[released] March 19, 2013
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でもやはりそれだけで括ってしまうのはもったいないし、どうしても比較してしまいますが7曲のEPだけでも存分に魅力的で個性を放っているのでは思う。メロディはゆるやかで#1 "Suki and Me"から耳が釘づけになる。ずぶずぶとした音の揺らぎや重なりが常に際立っていて、ふとした瞬間が混沌として飲まれそうになる。#5 "Captivate"などは気が付くと完全に周りまで巻き込まれているようなざらつき感。ほんの少し内省的な印象のヴォーカルも相まって歪みながら共に変化していく音も聴きごたえ満点。
しかし対照的にベース/ドラムのリズムは直線的でくっきりとしているので、変にゆるくなりすぎずにポップな軽やかさを保っている。背後に流れる豊かなベースラインもさり気ない。特に#2 "Light Leave Your Eyes"はポップさとが絶妙にマッチしている。もし彼が次に出すのがフルアルバムだとしたらまだ23歳という若さと今後どんな感じになっていくのかが非常に楽しみであるし、始めに挙げたエピソードのインパクトが多少かすんで今以上に磨きがかかっていくのではと思った。
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*Captured Tracks : CD/LP[released] March 19, 2013
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