元The Unicornsメンバー、Alden Pennerのソロ作「Exegesis」ソロでは2011年にも出しており、今年に入ってからはEP「Precession」も発表。このアルバムにはこのEPからの4曲を含む全11曲。今まで何かしらの活動での作品を聴く事が出来ており、The Unicorns後に組んで活動していたClues、The Hidden Wordsはやはり他のメンバーの影響や色が濃く出ている印象でそれも非常に興味深かったのだが、ソロ作は自身の内面にが反映されたような深みがある。
しかし完全に別物と分けてしまっている訳では無さそうだ。例えばひと際にぎやかな高まりを見せる#2 "Louis XIV"や#4 "Lovely Legs"はClues時代に演奏していた曲が元となっているようで、(おそらくライブで演奏していたのでは)それはもう一つのThe Hidden Wordsでの活動も然り。あくまで過去の活動あってこそのなのだろう。#3 "A Beautiful Dream"の開けた高揚感にも耳を奪われる。そういった意味では今までのキャリアを存分に落とし込んだ作品かもしれない。それぞれの曲によってアプローチや表現の仕方が異なれど、圧倒的な存在感を放っているヴォーカルは全てを統括するようで思わず聴き入ってしまう。それはソロになってからさらに奥行きが出ているようにも思う。哀愁を漂わせながら移ろう美しいメロディも相まって時に独特な浮遊感をもって、またある時はじっくり音に溶け込むように芯から響いてくる。
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もう一つ驚きだったのが先日のThe Unicorns再結成のニュース。まだ詳細は決まっていないのでファンとしては両手を挙げて喜べないが、オリジナルメンバーの3人でライブを行う計画などがあるそう。本国Exclaim!のこの記事から感じるのは今まで実は地道に計画が練られていたようにも見えるし、一方でただ単に話の段階とも取れる。もし実現すれば今年で解散10年後というのは偶然か必然か、続報が気になる。
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*bandcamp[released]February 4, 2014
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