カナダはビクトリアから現れた若手バンドFountain。今年2月にリリースされたセルフタイトルのアルバム。ビクトリアと言えば気骨溢れる演奏力にほのかに漂うスマートさが魅力のバンドが多いイメージがあるが、彼らもまたもれなく該当するようだ。それはやっぱり土地柄的な影響も関係してるんだろうかと思ってしまうがあくまでエッセンス的な物だろうし、当然それだけでは無いだろう。
#1 "Graham Street Landmark"からざくざくとダイナミックに突き進むギターサウンドには若いバンドらしい衝動的な勢いをを見せているが、それに添うように繰り出される知的で安定しているリズムが高まる熱を上手く分散、調和させている印象だ。#3 "Jesus '99"などではその境界線が見事に合わさる瞬間があり、かなりの爽快感がある。最後まで程よい緊張感を保ったまま緩急やひねりを使いこなすポストパンク的な音作りにはこなれてる感があってそれぞれ違った側面を見せてくれるので決して飽きさせない。ひりひりとした熱を放つ#5 "Ladybug Mating Ritual"やどっしりとしたサウンドにうねるメロディが冴える後半#8 "New Age Prices"なども然り、聴いていて思わずハッとするような発見に溢れたアルバム。
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*bandcamp[released]January 10, 2014
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#3 "Jesus '99"のビデオ
Fountain - Jesus '99 from Dr. DiNinno Productions on Vimeo.
forgottenhall様
ReplyDeleteこんばんは
最初はただのパンキッシュなグループかと思ってしまいましたが、
ギターリフの緩急でダイナミズムを生み出していてかっこいいですね。
仰るとおり、知的で安定しているリズムが肝だと思います。
パブロック的な佇まいもいい!
GAOHEWGII様
ReplyDeleteこんばんは。
そうですよね!一見若さ溢れるパンクバンドのようですが、よく聴くとなかなかの知能犯だと思いました〜
クールめなリズムとの融合が上手く取れていてカッコいいですよね。今後が楽しみです。