先月のHostess Club Weekenderでの来日ライブも記憶に新しいポートランドのトリオUnknown Mortal Orchestraのセカンドアルバム「II」。
2月にリリースになった今作はレーベルが変わりJagjaguwarから。前作の雰囲気とはやや異なるのでびっくりした人も少なからず居るのではないだろうか。1stはどちらかと言うとノリが重視されて次々に進んでいく感じ(ジャカジャカした)の物だったとすれば、今回はより滑らかに落ち着いている。ゆっくりと浸透してから時間差で効果が出て来る様なサイケデリックさが聴いていくうちにどんどん深みにハマります。印象としてはシンプルになったと思うかもしれないがその分メロディや歌に伸びが出て存在感が増している。そして逆にファンキーさはもっとくっきり浮き出て来て#4 "One at a Time"は痺れるギターと共に攻撃性を帯びたベースとドラムが炸裂している。そんな中ふっと思い出した様に突然飛び出してくる#2 "Swim and Sleep (Like a Shark)"はひたすら目立っていて少し哀愁のあるメロディが一層沁みる。緊張感とは違うが、どこか瞑想する様な感覚に近いのかもと思う。
1枚目と2枚目の間にドラマーがメンバー交代してるのも少なからず質感が若干異なっているポイントかなとも思える。 というのもHostess Club Weekenderでのライブの際はアルバム発売前だったのもあってかほぼ前作の曲メインで(新譜からは2曲)演奏していたが、想像以上にダイナミックで空間を取り込む感じが圧巻。音源で聴いている時に感じるギターの味があってもくもくとこもった音色はライブでも健在だったのがすごく良かった。今度はぜひ新譜の曲も沢山聴いてみたいと思ったし、フェスのボリュームながらとても充実したライブだった。
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* Jagjaguwar : CD/LP[released] February 5, 2013
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シュールな#2 "Swim and Sleep (Like a Shark)"のビデオ。(閲覧注意ぎりぎりか?)
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