2013-05-12

No Joy / Wait To Pleasure

モントリオールのNo Joyの今年4月にリリースされた2ndフルアルバム「Wait To Pleasure」2010年のデビュー作「Ghost Blonde」から2012年の「Negaverse EP」を経ての新作。今回もMexican Summer Recordsから。
ざっくり言うとシューゲイザーとハードコアがまんべんなく混ぜ合わさったサウンドなのだが、もちろんそれだけでは無い。若干浮遊感の割合が強くなったのかと思えるがそれによって立体的な深みが加わり、#2 "Hare Tarot Lies"などは水面の波紋のような音の広がりで魅せる。#6 "Lizard Kids"の時に疾走したり、冒頭の#1 "E"におけるヘビィなギターサウンドを炸裂させたりするハードコアな部分は磨りガラスで1枚挟んで見えているといった感じだ。しかしそれによって彼女達のボーカルはより魅力的に浮かび上がって来る。辛口ドリーミーというか、冷たい感じはしないのにだからといってこちらに熱心に話しかけてくる風でもなく、聴き手側との距離感が程よく保たれているといった印象。
なんだかこの突き放しそうで放さない空気感は聴き覚えがあるなと思っていたら、このアルバムのプロデューサーがViolensのJorge Elbrechtだというのを実は聴き終わってから後追いで知りました。確かにと思う所が多々あり納得。こんなに自然にマッチするとはちょっとびっくり。
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Mexican Summer Records : LP/CD/mp3[released]April 23, 2013


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