カナダ、ビクトリアのバンドbabysitter。昨年12月にリリースされた「EYE」
2010年頃から活動しこれまでにカセットやKorean Gutとのスプリット7"で作品を出してきましたが、今回のデビューアルバムは地元では無くモントリオールのレーベルPsychic Handshakeからのリリース。
出だしからふつふつと煮えたぎる様な荒々しいヴォーカルの#1 "Talkin bout the New Generation"を筆頭にガレージロック色が濃く出ています。ピリピリとしたノイジーなギターサウンドに安定感のあるメロディクなベースライン、直線的でタイトなドラム。一気に加熱する様にそれぞれ曲の長さも短いパンク的な物が多い。そういったストレートさがカッコ良く、魅力だと思う。でも自然か故意かは不明ですが、荒ぶるヘビィで骨太ロックながら適度な「ゆるさ」があってバランス感が絶妙。歌い方もあるのかもしれない。アルバム全体的にも単調では無いので聴きごたえ抜群。川の流れ(?)の音がバックに流れる#6 "Crace Mountain"では弾き語りの様なしっとりとした曲を挟みつつ、#8 "Whole Hole"ではどっしりとしたややサイケな展開を見せたり、#12 "Holiday"は繰り返すリズムが次第に変化していき、うねりを見せていく部分もあって変化球もお手の物。最後急に小気味良いピアノに変わって思わず拍子抜けしてしまいます。この曲の他にもピアノを取り入れた曲がいくつかあり、なんだか愛嬌のある一面も。こういう感じかと思っていると予想外な所からパンチが飛んで来る。聴けば聴くほどハマっていく全13曲。
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* Psychic Handshake : CD/LP[released] December 3, 2012
* bandcamp : Degital
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おまけ:アルバムとは若干バージョンが違いますが、これはSPLIT 7" w/ KOREAN GUTのHoliday
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