Part1の続きです。この10作もかなーり愛聴してました!でもこちらは完全に好きな度合い順になっております。
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10. Still Corners : Creatures of an Hour
ロンドンの4人組によるデビュー作。ささやく様なヴォーカルに幻想的なサウンドが曲の隅々まで溶け込んでいて、感覚まで麻痺してきそう。まるで時代までもが飛ばされていきそうになるトリップ感。サイケデリックでドラマチックな夢心地。このままずっと聴いていたくなります。ひやっとした雰囲気で一度入ると想像以上に深く魅了されます。個人的に最近この系統の新しいバンドに出会って無かったのでなおさらでした。オルガンの音色の感じなんかももうツボ。
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9. Unknown Mortal Orchestra :
Unknown Mortal Orchestra
始めて聴いた時からがっつり心を鷲掴みにされたサイケ・ポップ。現在はアメリカ、ポートランドの3人組。始まりはニュージーランドのMint Chicksのメンバー、Ruban Nielsonがポートランドに移住して結成したバンド。なので全くの新人バンドとは言わないかもしれない。良い塩梅に脱力感があってアルバム全体もセンス良くまとまっていて軽やか。でも決して一本調子では無くて曲によってはファンキーさが全面に出てたり、急に飛び出すアグレッシヴな感じが盛り込まれていて良い。聴けば聴くほど味がある。
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8. Shimmering Stars : Violent Hearts
バンクーバーのShimmering Starsのデビューアルバムはリヴァーヴのたっぷりかかった瑞々しいグッドメロディとハーモニーで溢れている。音としては50〜60年代のレトロな音楽がベースとなっていて目新しく無いけど、ここまで全て安定して良い曲揃いだと自然と聴き込んでしまう。でも聴いていくうちにやや歪んだ部分(主に歌詞)があるに気が付く。そういったある種の繊細さとのギャップがまた曲の良さを引き立ててる感じもする。ビデオも2つ発表されましたがどちらもその感じが見て取れるかも。
7.The Dodos : No Color
The Dodosの4枚目となるアルバム。前回トリオだったのにまた2人に戻ってる。(ライヴではWomenのChris Riemerがサポート)が、力強さは増すばかりでギターとドラムの絡みがとにかく凄い。パワプルでキレもあってここまで来るともう、阿吽の呼吸と言うのだろうなと思う。高ぶる曲もあればしっとり滑らかな曲もぐっと引き込まれます。アルバムではヴォーカルにNeko Caseも参加していてさらに華やかな印象もプラスされている。にしてもカナダのバンドと接点多い気がするのは偶然なんでしょうか。
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6.Extra Happy Ghost!!! :
Modern Horses
過去にEPやスプリットを出し、カルガリーで活動するExtra Happy Ghost!!!のフルアルバム。出だしからエクスペリメンタルなローファイサウンドが満載。バンド名と雰囲気が完全に一致しています!と言いたくなるほんの少しのノイジーさにフィルターのかかった様な浮遊感。そしてプロデューサーは同郷のChad VanGaalen。お互いがファンだった事が発覚したのがきっかけだった様でまさかの展開と言ったところでしょうか。感覚的には共通点ありそうだけど。(CDのクレジットによると#6 Feeds Wolves Luckでコーラスで参加している)実験的なだけどほっこり暖かい気分になれるのが素敵すぎです。
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トロントのDean Tzenosを中心とする3人組Odonis Odonisのデビューアルバム。全編に渡って脳に直接響く様なサイケ・シューゲイズの嵐。全体的に漂うダークな雰囲気も良いのですが、サウンドの中にメロディがさり気なくしっかりしているのが見え隠れしているのが良い。例えるならスプリットの頃は「遠くの方が霧」で、このフルアルバムでは「自分の周りが濃霧で囲まれている」と言った感じで強く印象に残ります。要するに曲の輪郭がぐっと明確になってきてアルバム全体もかなり充実しています。
#1 Hollandaze
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4.Atlas Sound : Parallax
私はDeerhunterにハマってからAtlas Soundを聴き始めたやや出遅れなのですが、今年の1月にライヴを観た時もかなり圧巻でした。Deerhunterと近くはなってる感じだけど、やはりよく聴くと全然違うしAtlas Soundの方が印象としてはむしろカラフルで、自由度が高い様にも感じた。ファン目線だし、こういう事をサラッと言うのもなんだけどやっぱ天才だよなぁ!思った。このアルバムでなんだかどこか暖かい表情がある様に思えたのも、今年1月に亡くなったBroadcastのTrish Keenanに捧げられていると知って凄く納得した。
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3. Thee Oh Sees :
Carrion Crawler / The Dream
毎年ハイペースでリリースし続けてるのに内容濃いし、個人的にいつもはずれが無いThee Oh Sees。今年リリースしたもう片方のアルバム「Castlemania」の方も凝ってて凄く好きなのですが、こっちはまた雰囲気が違ってキャッチー&ヘビィ。Lars Finbergが加入してドラマーが増えるという新たな試みも(曲によってはギター)効果抜群に決まってます。音により厚みが加わって、#4 Chem-Farmerの様な曲もインストなのにツインドラムならではのタイトさと緊張感がなんともカッコいい。というか全曲カッコいい。
Thee Oh Sees - The Dream by Audiopleasures
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Thee Oh Sees - The Dream by Audiopleasures
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2. Each Other : Taking Trips
先日ブログにも書いた現在はモントリールで活動しているEach Other。今年の10月にリリースし、分類的にはEPともミニアルバムとも取れるこの「Taking Trips」はハーモニーにもさらに深みが増し、曲の至る所にアイデアが散りばめられていて、明暗する曲調はまるで雲が流れている時の天気の移り変わりの様。それをまとめるパワフルでタイトなドラムも良いバランス。以前のバンドの曲も文句無しに好きなのですが、 よりシンプルでユニーク。個人的にこのわくわく感は滅多に無いです。彼らの現時点での集大成的な傑作だと思う。
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1. Chad VanGaalen : Diaper Island カルガリーのSSWまたはプロデューサー・アニメーターとマルチに活躍するChad VanGaalen。アルバム序盤のゆったりとした展開もほっこり良いのですが、中盤あたりから突然何かが歪んでるサイケ・フォーク感が炸裂していて最高です。4枚目の今作は若干さっぱりしているので好みは分かれると思いますが、(もちろん過去3作も好きです。)アルバム全体の流れが断固一番好きなアルバムです。よくよく聴いてるとふっと違う次元に行ってしまいそうになります。ジャケやビデオも毎回当然のごとく自作なのも凄い。
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song/live/2011
いい感じの位置にEPっぽいのもありますが、あんまり好きなもので…かまわず入れてしまいました!少し反則かもしれません(笑)こうやって自分で書いてて好みを再認識した次第です。
その他へと続きます↓song/live/2011
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